下津井の町

 今朝、ふと昔行った下津井の町を思い出しました。何故だか(笑)
 最初に行ったのは確か高校2年生の時。夏休みを使って高校の友人達と四国中を巡り、その後高松で別れ、私は単独で岡山県の下津井に渡りました。目的は一つ。ここには全国でも珍しい軽便鉄道が走っていて、それにどうしても乗りたかったのです。線路幅70センチ程度のオモチャみたいな電車が行き来している、そんな光景をどうしても見たかったのです。

 念願かなって、1日中その電車で行ったり来たりしました。瀬戸大橋の工事中でしたが、見事なまでの瀬戸内海の景色を満喫し、また「関西の田舎」という独特の雰囲気に呑まれ、本当に暑いのも忘れてあちこち歩き回りました。

 そして、どこをどうやって通っていったのかは忘れましたが、とにかく下津井の町に出たんですね。この下津井がまた素晴らしい町。というか、小さな漁村で、かつては四国への連絡線でにぎわった町なのですが、これがまた映画のセットかと思わせるような典型的な昭和の漁村。生活感が町中に溢れ、古い家並みがこれまた驚くべき光景。本当にTVや映画でしかみたことがなかった町に迷い込んだ感じがしました。

 あの衝撃と、言い表せないワクワク感(変な表現ですが、オシッコを漏らしそな感じ(笑))は今でも思い出します。海辺の町中を探索して周り、町外れの下津井駅に辿り着いた時はヘトヘトでした。

そして2年半後。
浪人が明け、大学が決まった春休み。今度は友達4人と再訪しました。このときは瀬戸大橋開通の年。すっかり下津井も観光気分に浮かれ、雰囲気は明らかに変わりましたが、それでもあのオモチャみたいな電車と昭和ノスタルジックな家並みは健在。もう一度満喫してきたのを覚えています。

そして…

今はこの軽便鉄道も廃線になり、下津井へ行くにはバスしかなくなりました。寂しい限りです。スグ近くの瀬戸大橋を、JRの快速が高速で飛ばしていきます。ふもとの下津井など目もくれずに…

でも、それでももう一度行ってみたい町です。きっとまだあの独特の関西の漁村が残っているのでしょう。タコが美味しいと聞きますので、是非食べてみたいと思います。何だか懐かしいものを思い出しました。

なぜでしょう?
旅の予定を密かに立てていたからかな?(笑)

 

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