英単語の授業はしないの?

「invisibility」という単語が分からないという高校生がいました。英字新聞を題材としたテキストを使っているようで、Reutersの記事を読んでいましたが、分からない単語だらけで苦戦していたようです。後ろから私がツッコミを入れたら、分からないと言い出しました。

「visible」を聞いてもわからなかったので、「vision」は?と聞くと、これもあいまい。

「visi…」に「見る」系、「視野系」のイメージもわかないとなると、想像して説く、予測して解くというのは厳しいかな?と思いますね。

最近の子は、紙の辞書を引きません。引いてもみんな「電子辞書」。
進学個別桜学舎は「アンチ電子辞書」なので、授業に出る子は「紙辞書を用意しなさい」「出来ればニューアンカー・スーパーアンカーにしてください」とお願いしています。

電子辞書に入っているのが「Genius」なので、使いこなすのがかなり大変、特に初学者は使えないだろうという判断をしています。もちろん「正しい使い方」という意味で。初学者に親切な辞書という点でアンカーを推しているのですが、別に使いやすければ他のものでも構いません。

電子辞書で引くと、明らかに「周辺視野」が狭くなります。周囲にある単語を気にすることなく検索してすぐにお目当ての単語に辿り着けるのですが、その分「余計な知識」に出会う機会が減って、かえって英語が出来なくなっているところもあるかと思います。

「vision」で言えば、派生語は「visual」であり、「visionary」です。
でもそこに、「able」が付いて「出来る」という意味が加われば、「見ることが出来る」「目に見える」という「visible」が出来たのかな?とイメージできます。

そこに「in」が付けば否定形になり、「invisible」(目に見えない)となり、「ity」が着いてその名詞形になるので「invisibility」という単語に変化します。目に見えないこと、非視認性という名詞になるのですが、そこへたどり着くまでに一体いくつの勉強が出来るんでしょう?(笑)

こういうこと。
私は残念ながら予備校で習いました。でも、習ったんです。感動的でした。そうだったのか!って。そこから一気に単語数が増えました。学校ではなかなか教えてくれないんですかね、そういうこと。

進学個別桜学舎で高校生英語を教えている先生たちは、ほぼほぼこういう英単語をきちんと教えたいという気持ちを持っています。英単語の話だけで1時間2時間喋れると思います。それほど、基本の基本から、「英語ってもの」を知らない子が多いように、現場にいると危機感を持ちます。

もう少し、辞書とお友達になれるといいなぁと思います。

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