塾が提供していたのは「授業」ではなかった!

ここしばらく、

「全部通塾は出来ないんでしょうか?」

というお問い合わせを頂くことが多くなりました。

塾業界の皆様のところはどうなのか分かりませんが、現在進学個別桜学舎では密を防ぐために、50%程度の授業をオンラインに切り替えて頂いています。2月までは。

ですが、やっぱりご要望が高くなってきていること、一時期のように1日2500人などという陽性者数ではなくなってきていること、何より当塾でクラスター騒ぎなどが無いことなどから、「通塾したい」というご要望が出るようになりました。

結果、今月からオンライン率を40%程度に引き下げ、オンラインが厳しそうな子や通塾を希望する子を優先に、「通塾」に少し戻しました。それでもオンライン率40%前後は維持していますし、千葉・埼玉・神奈川の講師は半分程度をオンライン出勤にしています(生徒はリアルにいて、講師がオンラインということもあります)


ウチ。結構エライと思います(笑)
協力金も出ないのに、頑張ってると思います。緑の都知事!


ただ、

「オンラインが続くなら、塾の継続も再度考えます…」

というご意見も散見され始めました。 つまり、オンラインなら辞めるかも…というお声です。


改めて分かったのは、塾って「授業」を提供し、「授業」が商品だと思っていたんですが、実は全然違ったってことなんです。

もしかしたら、立派な大手塾さんや有名進学塾さんはこれでいいのかも知れません。でも、我々のような学習塾が提供していたものは、素晴らしい授業でも、わかりやすい解説動画でもなかったんですね。

我々が提供していたのは、塾という「場」だったんですね。

先生がいて、先生とお話し出来て、塾長がいて、笑って、叱られて、泣いて、でも頑張って、感動したり、苦しんだり、いろんな事が起きる「場」を提供していたんだなぁと思います。そしてそれがオンラインに移行し、その部分が全て取っ払われてしまうと、「塾にいる意味無いなぁ」と思われてしまうのだろうなぁと思いました。

世間にはこの場を全て捨ててしまった塾もあります。「これからはオンラインだ!」と、コロナ禍中に大きな方向転換をしてしまった塾もありました。皆さんがご存知の大きな塾もこういう方針に変わったところもあります。ですがこの1年、まぁそれらの塾からの転塾ばかり。そしてその塾の愚痴を聞くこと聞くこと。「あなたもですか!」ということばかりでした。


「場」の中には「塾長」も含まれているのかも知れません。
今月からスタートした新小5受験ゼミA組。女子4人で、今日は2人がオンライン、リアル2人のゼミでした。3回目の授業でしたが、もうリアルの2人は私のもとに寄ってきて休み時間もお話してました。

「アタマイイんだから、磨かないと損だね!」
なんて言うと、はにかみながらも嬉しそうな顔をするのが、ホントにカワイイ。頑張れよーって思います。そんな塾長も「場」のひとつなんだろうなぁ…

オンライン授業は世間に先駆けて飛びつき、いまだに続けていますが、厳しい部分も多々知りました。もちろん進化させて継続させていきますが、「過信」は禁物だとも分かりました。

アフターコロナは、間違いなく「超アナログ」「レトロ」「人と人とのふれあい」「集まる」「共有・共感」がキーワードになります。間違いなく。人はオンラインやデジタルだけでは生きられない存在です。アフターコロナでオンライン飲み会も激減するでしょうし。

そうだ、今のうちから、すっごい狭い、密集する、マニアックな居酒屋でも用意して、落ち着いたら開店しようかしら(笑)すっご儲かりそう(笑)

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