【夏期講習5日目】台風が来る前に授業で話していたこと

台風が来るというので、午前中だけ授業をやって午後からは休講に。16時頃から風雨が強まるという予報でしたので、そういう措置をとりましたが、ドンピシャ。夕方は風雨が強まりましたね。ただ、だいぶコースが逸れたようで、東京はそこまでの被害という感じではありませんでした。

1日休んでしまうと、振替授業の「後遺症」が長引くケースが多かったので、天候を見てやれるところはやるというのが最近の方針です。ただ、ご家庭の方針もありますから、そこは柔軟に対応。ただ、以前はこの連絡を全て電話でやっていました。正直、それだけで大騒ぎ。大変でした。

ところが、今回はまずComiruで一斉配信。
その後、ブログにアップして、HPを更新して、最後にTwitterでも配信。

午後、数人だけ来てしまった子がいますが、それ以外は「今日やるんですか?」「台風来てるけど、授業あるんですか?」というお問い合わせは皆無!! 皆無です!! すごい! 時代ですねぇ。今後、これを、よりブラッシュアップしていきたいものです。

さて、そんな中の午前中、小6受験生にお話ししたことをふと思い出しました。

「自分の能力は極限まで高めておかないといけない 」
「持っている力を捨てることは簡単だけど、持っていないのに持っていると言ったら怒られるよ」
 
ってこと。
算数なんて何でやるのかみたいなところから話した気がしますが(いろいろ喋ってるのでね!)、この歳になると、本当に自分の能力をもっと高めておくべきだったなぁと実感します。もっといろんなことを知っていて、もっといろんなことが出来ると、もっといろんなことが実現できたんだろうなぁと感じます。

大人になると、職業だったりお給料だったり社会的地位だったり、いろんな形で「現実」として「差」を残酷に見せつけられる場面に出くわします。でも、その時になって気づいても、結構もそこで「勝負あり」だったりもするので、きっついんですよね。 まぁ、私みたいに「野良犬」だったような人間は元々何も持ってなかったので、どうにでも転べたので、今何とかこんな生意気なことを言い続けていられるのだと思いますが、それでも20年前とか、ホント、もう顔から火が出るようなことはイッパイありました。

いろんなところで話してしまっていますが、20年以上前、千葉で塾を移譲されて運営を始めた頃なんて、経営のケも知らなかったのですから、あっという間に塾を潰しそうになりましたし、給料なんて半年以上取れませんでした。それどころが雪だるま式に負債が増えて、お家賃も半年滞納。死ぬ思いでした(笑)お恥ずかしい話。女性にご飯をご馳走になり、帰りに車にガソリンを入れてもらうなんてことも… 

でも、その先に「未来」がある、その先へのチャレンジを続ける、それゆえの貧乏は理解が出来ます。私にも「学習する能力」だけは少しあったので、自分の能力を高めておいてよかったなぁと思ったのを今でも覚えています。ですから、半年くらい経って、仕事に腰が座ってから、「V字回復」とも言える形で「何とかなった」ので、今があります(笑)

全然勉強もせず、何も出来る能力がなくて、豊かになれる要素がないよね?
そんな話。でも、子どもはものすごく納得した顔をしてくれていました。

「東大出てる」
ってことをあえて周囲には言わないで普通に会社で働いていて、あとから「そうなの!?」ってなっても、謙虚な人ってことになるかもしれませんが、東大出てないのに「出てる」と言って会社に入ったら犯罪ですよね。嘘なんですから。持ってる能力を、ある場面では「使わない」ことはできるけど、持っていない能力を持っているように言ったり、実際持ってるフリをするととんでもないことになるよ?というのも、納得してくれていました。

何でみんな勉強して、少しでも上に行こうとしているのか。
そりゃ、それなりに理由があるんですよね。

でも、若さというのは、その成長の機会をものすごく「贅沢」に「浪費」してしまうものです。
台風が去った晩(昨晩)、妻と夕食に出た際、しみじみと、

「もっとストイックに楽器に向かっていたら、プロになれたかなぁ?」

と言いました。確かに若かりし頃はギターを弾きながら寝てしまうことすらあるほどでしたし、何時ぞやかギターのフレットの打ち直しをしてもらった時も、「こんなにすり減ってるものは見たことがない。相当弾きましたね!」と言われましたが、でもそれが「ストイックな練習」かと言われたら、どうでしょうか。

今、芸大附属高校の子たちが何人も来ていますが、彼ら・彼女らの練習を見ていると、桁違いだと思いますし、ゆえの芸大、ゆえの全国大会なんだなぁと思います。天才と報道されているような子が普通に塾にいる不思議(笑)でも、その練習のストイックさは、私のそれとは全然違います。プロになるにはやはり必死に練習する期間は必要なんですよね、やっぱり。

少し仕事が落ち着いたら、やっぱり少しギターに向き合う時間が欲しいなぁと思います。若い頃、時間を浪費していたがゆえに、30年経っても完全に弾けない曲なんてゴロゴロあります。弾けないまま死にたくないなぁ(笑)

若いとは素晴らしいことでもあるけれど、怠惰でもあるんです。
時間が無限に存在すると勘違いしているからですね。
それをいくら言っても子どもには実感として受け入れられることはないでしょう。でも、それでも言い続けることが大事だと思っています。20代あたりで、少し早めに、

「塾長が言ってたのは、コレかぁ!」

と言ってもらえたらいいなぁと思います。 

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