脳みそを鍛える

最近、本当によく生徒にお説教することがあります。
それは、
「自分で考えなさい!」
ということ。

塾の一番いけないところは、何でもかんでも教えてしまうことです。そして、教えるための「授業」というものが商品になっていて、つまり「授業」を販売しているというところなんです。授業をより多く売ることが塾の営業になっているので、結局、塾に学力不振を相談するということは、授業を営業されに行くようなもので、ハッキリ言えば「鴨が葱を背負って来る」状態です。

桜学舎のパンフレットにはハッキリ書いてあります。
「授業を増やしても成績は上がりませんよ?」
って。単に増やしても仕方ないのです。もちろん増やしていいこともあります。でも、大抵の場合は増やしても変わらない、それはなぜかと言うと、そもそもそこに原因が無いからです。

「自分で考えてない」
「問題文を読んでいない」
ほぼこれが原因です。突き返して、分かんない分かんないとゴネる子どもに、「ふざけんな!」と一喝して、「目玉どこつけてんだ!」と叱って、問題に真剣に向き合わせると、いとも簡単に正解を持ってきたりします。そんなの、お金もらって授業を増やしてやるようなことじゃないと思います。

試験会場には誰も連れていけないのです。これもよく言います。
浅見や酒井を、ましてや塾長を連れて行くことも出来ません。仲良しの友達も連れていくことも出来ませんし、LINEで相談するわけにもいきません。ネットで調べることも出来ません。試験に合格するには、自分の脳みそだけで合格点を取る以外に方法はないのですから、ふだんから、

「試験会場だったらどうするか?」

を想定して、その場でのクリアのしかたを考えて訓練するべきなのです。何度も言うようですが、頼れるのは自分の脳みそだけ。

ゆえに、自分の脳みそを、頼れる相棒にまでしっかりと鍛えなければいけないのに、当日連れて行くことも出来ない、役に立たない「他人」に聞いてしまっては、他人の脳みそを鍛える結果になってしまいますし、当日の自分の合格には全く関係ない勉強を繰り返してしまう可能性すらあります。

しっかり自分で考えるということが重要なのです。
自分で考える練習をしていく必要があるのです。いや、これしかないのです。

よくお父さんお母さんは、
「わからないことを塾で聞いてらっしゃい」
と言うでしょう。もちろんソレはソレでいいのです。しかし、分からないことを聞いて解決するというのは一見いい勉強に見えるのですが、「単に聞いただけ」「調べただけ」「やり方を知っただけ」になってしまうと、全然勉強になっていない可能性が高いものです。

「先生から答えを引き出すのが勉強」「先生にやり方を解説してもらうのが質問だ」と思ってもいけません。それは単にインタビューしてるだけですし、先生から解答を引っ張り出しているだけです。そんなことをしたいのならば、テキストの解答集を見れば終わりです。月額1980円で動画見放題の授業を受けたほうがマシです。つまり、この便利なご時世、授業を聞くことだけ、優秀な授業を見るだけなんだったら、月額2,000円以上かけることは全くの無駄です。スタサプでも何でも見たほうがいいですよ。特に大学受験生。

受験勉強の目的はそんなところにはありません。
最終目標は「一人で正解に辿り着くこと」ですから、授業のガイドすら受けずに問題に対峙して、正解を導き出すという能力を鍛えることが重要なのです。もちろん最初から出来るとは思っていませんので、先生の「補助輪」付きでやり始めることには異論はありません。しかし、先生に依存し、先生に押してもらうことが勉強だと思いこんで、いつまでも自力でできない、補助輪が外せないのでは困ります。

親御さんも本当に気をつけたほうがいいです。
次から次へと塾の授業を入れて、ギッチギチに勉強させているのに成績が上がらない……なんてのは当たり前の話です。本人に苦労させなきゃダメです。考える時間を与え、自分に向き合う時間を与え、自力でなんとかしろという課題を与えてクリアさせる。そういう時間が非常に大事です。そういう考え方の塾や教室へ行くべきだと思っています。桜学舎以外にももちろんあるでしょう。たまたま桜学舎にご縁があれば嬉しい、とは思いますが。
 

授業ではなく「考える時間」「取り組む時間」「覚える時間」「読み込む時間」が大事です。そのためには少し時間的余裕を与える必要があります。まだ出来ない…という時間も必要でしょう。ゆえに、少し早めに塾へ入っていただいて、いろいろな事態を想定しながら頑張ってほしいわけです。


ということで、冬期講習受講受付中!(笑)
少し早めに動くことが、後々の時間的余裕、途中で悩む時間の確保に繋がります。

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