【夏期講習7日目】価値ある人間になるために

AI(人工知能)の発達によって、今ある仕事の大半はなくなると言われています。
このブログでも何度か書いていることです。

驚くことに、「銀行員」「受付業務」「小売店」「教員」「新聞配達員」「レジ係」「鉄道運転手」などなど。全部人工知能がやってしまったり、ネットの普及で不要になってしまう仕事だと言われているのです。たしかに、最近私もお店に物を買いに行くより、Amazonを使う方が圧倒的に多いものです。

多くの人間が不要になる世の中が10年しないうちにやってくると言われています。では、その中で必要とされる人間って、どんな人なんでしょうね?
 
それは一言でいえば「価値のある人間」だということ。価値のある人間は当然必要とされるわけで、じゃ、価値があるとはどういうことかというと、AIやPCではできない分野の仕事が出来る人間だということなんでしょう。
 
AIやPCがいくら優秀だとは言え、物事を「創造」する力はなかなかありません(将来的には出来るようになるとも思われますが)し、人間の感情に寄り添うことも出来ないのだと思います。

例えば、「先生」という仕事も、上手に勉強を教えるという作業は、映像の中の先生で十分出来ることです。別に生の先生に習う必要はありません。ですが、時にはくじけたり、時にはつらくなったりした時に、励まして、一緒に頑張ってくれる先生は、残念ながらAIやPCではダメなのでしょう。「気持ちに寄り添える」というのは人間にしかできないことだと思います。
 
どんな社会が来ても、自分の価値を高めることが出来るためには、それなりに知恵が必要です。ただし、昔のような詰め込み・丸暗記の勉強は役に立ちません。どれだけものを暗記しているかなんて、AIやPCに勝てるわけがないからです。残念ながら、お父さんお母さん、ましてやお祖父さん・お祖母さんの時代とは全然違います。どれだけ覚えているられるかなんて、「ググればいいじゃん」という時代がもう来ていますし、既にiPadを渡されて「調べていい」という入試が始まります。知識量より活用力の時代がもうすぐそこに来ています。

では、何を鍛えるべきか。
勝負は「考える力」です。
ここを鍛えないと、自分の価値を高めることは全然出来ません。考える学習。これがまず第一。スパルタで暗記させるなんてナンセンスです。
 
それに加えて、「自分で問題に向き合って、正確に問題を把握して、自力で解答を出す」ということが出来なければ、あらゆる試験や、あらゆる判断を求められる場面には対応ができません。
 
「習ってないからまだ出来ない!」 
「分からないところは先生に教えてもらえばいい」
「ヒントをもらえばすぐ出来る」
 
なんて勉強をしているから、いつまでたってもテストで成績が取れないのです。テスト本番には先生は隣にいないのですからね。たった一人で問題に向き合い、読み取って、正解を出して来なければ、「合格」は永遠に巡ってこないわけです。
 
「考えるのは、あんた達の仕事だよ!」
 
は塾長の口癖です。講習中、多くの小6受験生が居残りを始めています。始めているというより、積み残しを沢山してしまったので、その「借金返済」のためにヒーヒー言いながら算数の問題に向き合っています。でも、そこでいろんなことがわかります。

真剣に取り組めばあっという間にかなりのページ数の直しが解消される子。どうして今までそれをやってこなかったの?

逆に、本気でやればすぐ終わるとか思っていて、いざ向き合って見たら全然出来ない子。ほれ、見たことか!だから散々言われていたうちにやっておけばよかったのに、こんなに溜め込んで一体どうする気??

でも、自分で問題に向き合い、考え、「分からない」と安易に持ってきても突き返され、自助努力を求められる経験。これがいよいよ切羽詰まったところまで来たという感じです。ここへ来てようやくという感じ。毎年のことですが(笑)

でも、ここでしっかり腰を据えてじっくり考えて、問題に立ち向かい、自力で答えを出す訓練をしていくことが、今後の成績飛躍のカギとなります。これは本当にそう。そしてやってもやっても成績が上がらなかった5年生の「下積み」をきちんとやっている子は、飛躍的に伸びますが、そうでない子、転塾して来た子、5年生は塾に行っていなかった子、プリント教室みたいなところで学習していた子は、やっぱり馬力が全然違うなぁと実感する時期でもあります。
 
昨年の中学受験生、4月に偏差値40だった子が62の学校に、偏差値50だった子が66の学校に合格しました。もちろん講習も合宿も参加した子。この夏が大きな転換点になったことは間違いありません。
 
小中高生全員に言えることですが、若い生徒たちにある一番価値のあるもの、それは「可能性」です。
その自分の可能性を生かすも殺すも自分次第。

自分でも見果てぬ、「驚くべき未来」を手に入れるためにこの夏頑張りましょう。

Get the Marvelous Future!!

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