【夏期講習23】昼飯の問題

14-1このところ半年に1回くらいのペースで、従兄弟会が開かれるようになりました。祖父母の家の近くの寿司屋が会場なのですが、幼い頃から祖父母の家に集まった時にはその店のお寿司の出前を取っていたので、もう40年以上食べ続けているお寿司。下手に居酒屋さんで飲み食いするよりリーズナブルだったりするので、馴染みのところで集まるようにしています。

その集まりの中で、「社食が美味しくないとモチベーションが下がる」という話題に。そんなもんなの?と聞くと、やっぱりかなり重要なんだという話。ご飯は楽しみでもあるので、美味しいものじゃないと午後の仕事が頑張れないとのこと。そうだよねぇ。

桜学舎には社員食堂は無いので、お弁当ということになりますが、希望する講師には、午前中からお昼をまたぐ場合はお弁当を支給しています。社食どころか「支給」ですから、かなり待遇は良いのだと思います。お弁当持参の講師にはランチ補助で少しだけお給料を出していますから、いわゆる「福利厚生」としては小さいものの、喜んでもらえています。なかなか塾でこういうところまで気にかけているところも多くはないのだと思います。

いつも根津の小料理屋さんのお弁当を頼んでいますが、どうしても煮物や家庭的な副菜が多いもの。私たちにはとてもありがたいのですが、若者は時々違ったものも食べたいのでしょう。最近の人気は「バターチキンカレー」と「ナン」のランチ。入谷の、私たちが時々行くネパール料理店が持って来てくれます。私はネパール人である彼らと接すると、本当に清々しくなります。以前もどこかで書いたかと思いますが、実に礼儀正しく、実に一生懸命で誠実。にこやかで、謙虚。素晴らしい社員教育だと思います。

「いつもありがとうございます」
「またご来店下さい」

こういう言葉が何の躊躇もなく出て来ます。にこやかに、相手の目を見て言えるのです。
そっぽ向いて、「あーりがとーございやしたぁ~」「またどうぞお越しくださいませぇぇ~」なんてどこへ向けて言ってるのか分からないようなマニュアル化された言葉は空虚ですが、彼らの一生懸命な日本語は響きます。そのおかげなのか、入谷の店も、錦糸町や三ノ輪、松が谷などなど、どんどん店舗を拡大しています。素晴らしいなぁ。

勉強も同じですが、人が大きな夢に向かって努力する姿は時としてとてもこっけいでムダに見えます。
その人の能力がそのレベルに達していなかったらなおさらです。
でもその、一見「みっともない」と思われるような努力こそが唯一不可能を可能にする手段なのです。

従兄弟会で出会った一人が一家で飲食店を営んでいて、店の話になった時にスタッフ採用の話になりました。なかなか今はスタッフ募集をかけても来てくれないと。 でもだからと言って誰でもいいわけではなく、きちんと丁寧な接客ができる人でないと困るということでした。

もしかしたら今は我々のような仕事や飲食店のような仕事はあまり「かっこよくない」仕事なのかもしれません。でも、小さな努力を積み重ねて行くことが不可能を可能にして来たと思いますし、その人の「実力」の積み重ねになって行くのだと思います。どうも、勉強は積み重ねが重要だと言われますが、仕事は積み重ねが無駄だと思われるケースが多くなって来ている気もしないでもありません。でも、仕事だって基礎を積み重ねることは重要ですよね? カッコつける前に、当たり前のことを当たり前にできることが重要だと思います。

美味しいカレーでお腹を満たし、午後の授業も頑張ります。 

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