島根県のJR三江線廃止後の活用署名をお願いします!

13桜学舎でも時々、「島根留学」というご案内のチラシを差し上げることがあります。

現在、島根県の県立高校は積極的に県外からの学生を募集しており、昨年は200名を超える生徒が「島根留学」として島根県立高校へ進学したそうです。実は島根ご出身で東京で塾を運営している先生が我々の仲間にいて、その先生が島根留学の普及に熱心に取り組んでいらっしゃいます。そんなお付き合いの中で、私たちも島根留学の応援をさせていただいています。ちょっと東京の時間の流れに疲れてしまった子や、地方で伸び伸び暮らしてみたい子にはとてもいい環境ではないかと思います。3年間という期間限定であるところも思い切れる年限かなと思います。

島根県はそもそも結構東西に広く、また交通も便が悪い地域が多いため、県内でも通学が難しい高校が多数あり、そのため県立高校がかなりの割合で「寮」を持っているんだそうです。ですからその寮を活用して、県外からの生徒を募集しているのだとか。

実は私も島根に妙に惹かれるところがあって、昔から島根は妙に縁のある場所でした。
最初は木次線の出雲坂根の三段スイッチバック。登山電車でもない国鉄の気動車が山をジグザグに登っていくなんて、もうワクワクする憧れの場所でした。初めて訪れたのは高校2年生の時。友人たちと夏休みに青春18きっぷで貧乏旅行しました。その時に出雲大社も初めて参拝。

その後、30歳過ぎてまた旅行で出雲大社へ。この時は随分と駆け足でしたが、頑張って観るべきところは回ったのを覚えています。3度目は40チョイ手前で妻とまたまた出雲大社へ。ああ、この頃はまだ妻ではなかったのですが、玉造温泉に泊まって、松江や米子、境港まで足を伸ばしました。米子や境港は鳥取に入っちゃうんですけどね。そして昨年、参拝10年のお礼参りにと、また妻と出雲大社へお参りに行きました。無事結婚もし、円満に暮らしておりますとお礼のお参りに行きました。サンライズ出雲号も楽しかったですよ。

妙に島根好き(笑)
遠方ではおそらく一番訪問回数が多いんじゃないかと思います。

さてそんな島根県。
やっぱり過疎化に悩んでいるのは事実で、人口流出も問題なのでしょう。
実は広島県三次(みよし)と島根県の江津(ごうつ)を結ぶJR西日本の三江(さんこう)線が廃止されることになりました。江ノ川沿いに景勝地を走る108.1キロメートルに及ぶ長大路線が一気に廃止されることになりましたが、さすがに1日の平均利用者数が370人では赤字が出すぎて確かに維持できないでしょうね。またかつては大雨などの災害で長期にわたって不通になったり、復旧にコストがかなりかかったりと、大変なようです。一企業であるJRからすれば維持する意味を持たないのでしょう。これにはいろいろ意見もありますが、まずは来春廃止されることは確定のようです。

そこで、地元の方々が、路線廃止後に三江線の跡地を利用して地域振興をしようという取り組みを考えているようです。「三江線地域フォーラム」という方々で、新しい産業を起こしたり町おこしをしようと努力されているそうです。そこで、桜学舎でも廃止後の活用のための署名へのご協力をお願したいと思います。署名は沿線自治体へ活用の提言とともに届けられるそうです。

ローカル線の廃止については、JR北海道が先日、3年後に全路線が運行不能になると報じられて衝撃的でした。それを回避するために路線をまた2/3~1/2に縮小するとも報じられていました。もう地方の鉄道はダメなのでしょうか? いや、どうもそうではないのではないかと思うのです。

条件は大きく異なりますが、千葉県のいすみ鉄道は観光鉄道として、また茨城県のひたちなか海浜鉄道は地域の足として生き残りましたし、ひたちなかは何と黒字転換。三陸鉄道や由利高原鉄道、明知鉄道、若桜鉄道等々、頑張っている鉄道は多いものです。鉄道がなくなってバスに転換されてから街が発展したという例は今のところありません。むしろ転換されたバスまで廃止され、いよいよ地図から消えた陸の孤島になるという場所が全国でも多々出て来ています。より過疎化が進み、高齢化が進む。つまり、鉄道がなくなると、その地域が無視されていくという現実もあるのだと思います。

成功とはまだ言えないのでしょうが、新しくウィラーというバス会社が運行を始めた京都丹後鉄道(元北近畿タンゴ鉄道)は地域の交通を鉄道と駅に集約させ、便数が少ないなりに「便利」にすることで地域交通のあり方全体を整備して動かそうとしている取り組みを見せています。 地域の交通デザインの根本から変えなければ、地方で鉄道は生き残れません。使えない交通インフラでは「廃止」という選択肢しかなくなるのです。「経営者」的な感覚を取り入れ、地域交通全体のデザインを考えていけばこれだけのインフラですから大切に使えるとも思いますが、三江線の場合やっぱりコスト的に四の五のと言っていられなくなったのでしょうね。

廃止は確定なようなので、跡地をどう活用するか。
悩ましい問題ですが、地域の皆さんがひとつになって、この三江線を資源として活用できるように頑張っていただきたいと願っています。

署名用紙は教室に設置させていただきますので、よろしければご協力をお願いいたします。 

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