AクラスBクラス

私の昔からのテッパンネタに、AクラスBクラスという話があります。

学生の頃に勤めていたある大きな塾。
1クラス30名とかの大教室で、学生の身分でありながら授業を担当していました。あの当時は英語の先生でしたね。

このクラス編成が、Sクラス-Aクラス-Iクラスだったんです。
え?
S、A、Bとか、A、B、Cなら分かるんですが、S、A、Iって何?
そう思って塾長に聞いたことがあります。すると、答えは、

Sは「superior」:上位の
Aは「average」:標準
Iは「inferior」:下位の

ということだったのです!ビックリしました。
下位クラス!(笑)

もちろん30年も前のことですからね! でもこういう価値観に非常にビックリしたのです。
私は、以来、そういうのが一番嫌いです。もちろん客観的指標で勉強が出来る出来ないが出るのは致し方ないこと。でもそれによって、上位だ、下位だと、人としての優劣を付ける人が大嫌いです。ですから、生徒にもそういうことにならないようにしつけます。

ところが、やっぱり世の中はそうではなく、特に大手進学塾に通う小学生など、塾のクラス序列を学校にまで持ち込み、ヒエラルキーを作り上げることが多々あります。本当に面倒くさい連中です。しかもそれを親御さんまで尻馬に乗り、ママ友の間でも序列が出来るとか出来ないとか。

「ホント、そういうのが超面倒くさいんで!」
という理由で、遠方から桜学舎に通って下さる方が増えてきています。当たり前です。勉強が出来ることと、人間として成長したり優れていたりすることは、別の指標と考えるべきだからです。

そもそも論で申し上げますが、
「そういうこと言っちゃいけないんだ!」
っていうことを、
頭がいい子なら分かっています。

そういうヒエラルキーを持ち出した時点で、馬鹿丸出しなんです。絶対に頭は良くありません。ほらね、勉強が出来ることと頭がいい、人格が優れているというのは、必ずしも一致しないんですよ。

勉強は、自分のレベルアップや、目標とする学校へ入る手段として、自分自身のために身につけるものです。ライバルと切磋琢磨することは時に有効ですが、それ自体が目的化するのは正に「思考停止」です。いくらいい学校に入っても、絶対成功しないタイプ(笑)

じゃ、桜学舎なら大丈夫なのか?といわれると、やっぱりこういうことを口走ってしまう子がいるんです。あいつの方が俺より下だとか、あっちのクラスは出来ない子が行くクラスだとか。

そこでA・Bって話になります。
塾長は、生徒にこの意味を聞かれるとこう言います。

Aは「アホ」のA!
Bは「バカ」のB!
目くそが耳クソ笑ってんじゃねーよ!

桜学舎での差なんて、所詮そんなもん。Aクラスだからって、調子に乗ってんじゃねーよ、他所と比べたらボコボコにやられるようなもんだぞ?って。

まあだいたいビックリします。アホとかバカって言葉に今の子は全然慣れてませんからね。それこそ「言っちゃいけない」って言われているんでしょう。言わないように気を使っているのは大人だけで、子どもはメッチャ言ってますからね、大人が言うと衝撃的なのかもしれません。

「ひどいよー!」
と言われつつも、子どもたちも面白がるもので、

「じゃ、Cは?」
ってくるので、
「CはCrazyのC!」(笑)
「DはダメのD!」(笑)
「Eはえーかげんにせー!のE!」(笑)
どいつもこいつも、ろくなもんじゃねーんだよ!(笑)

となります。
ま、いい言葉じゃないんですが、調子に乗って人を下に見るような子になったら、もう本当にガックリしてしまいます。だめです、そんな子どもを育てたら。

毎年6年生の小学校に出現する「桜学舎なんて馬鹿塾だろ?」と言ってくる大手塾生(笑)
楽しくて、塾行きたくて、ニコニコ受験してるウチの生徒が羨ましくてしょうがないんでしょうね(笑) 親御さん、そんな子に育ってますよ? って教えてあげたい気分です。

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