知識は幼い頃に

最近強く思うのですが、知識は幼い頃に身につけたほうがいいなぁと。
まだわからないだろうとか、まだ早いとか、大人の方が蓋をせず、また面倒臭がらずに幼いうちから興味を持ったことはどんどん知識導入してしまった方がいいなぁと感じます。

というのは、幼い頃は「複雑なこと」は考えられないからです。
つまり「思考力」は幼い子にはまだありません。複雑なことを考える力がまだ身についていないのです。これは年齢的な問題でしょうね。

ですが、知らないことを知りたいと思う「知識欲」はかなり旺盛になってきます。特に「どうして?」「これ何?」という質問がたくさん出てくる時期がありますよね? ここをタイミング悪く外してしまうと、一番脳がフレッシュな頃に知識を吸収し損ないます。上手くして大量の知識を吸収しておけば、後々「思考する」材料を多数持っているわけですから、勉強をする際に非常に楽になってきます。ところが、学習する「素材」が少なければ、思考できる幅も狭まりますし、量も減ります。

これはいわば、「材料」と「料理」の関係に近いような気がします。
とりあえず材料が沢山あれば、その後数多くの料理が出来、レパートリーの幅も広がります。
しかし、ある程度決まった素材しかなければ、当然出来る料理も減りますし、パターンもある程度決まってきてしまいます。

 大学生になってから、やたらに知識が増えて「頭デッカチになる」人を時々見かけます。
その昔教え子に、

「7つの習慣っていうのがあるんですが、知ってますか?」

と教えられたことがあります。

知ってるよ(笑)
しかもフランクリン手帳は長いこと使ってたよ。フランクリン・コーヴィーの本も読んださ。それを応用したのが、オマエたちに使わせてた計画ノートだよ!

って返されて本人は真っ赤になっていましたが(笑)、もちろん笑い話ね。
でも、初めてそういうものに触れて、感動するところまではいいのですが、それを「他人は知らないだろう」「こんなことを知ったのはオレくらいなもんだろう」と思ってしまうことが若気の至りで、「あなたの常識、世間の非常識」なのでありますよね。

就職活動を始めて急に色々なことを覚えて耳年増になったり、分かったようなことを言い出すのも、それは高校生、いや中学生の頃に興味を持ってほしかったなぁということ。海外に興味を持ったり、国内旅行をしたくなったり… でも、ちょっと遅くない??って私は思います。

でもこれって、小中学の時に勉強量が足りないからじゃないかなぁ?と思います。残念ながら、ずっと部活ばかりやってきた子たちは、こういう「取り戻し」現象を起こすことが結構あるように思えます。

小中学の時にいろんな「なにそれ?」がたくさん体の中に入っていれば、高校以降にやりたいことリストがたくさん出てくるので、色々考えて行動するようになります。知っている知識を使って、行動を起こしたり、考えたりするようになります。知識がない人は考えることが出来ない、これは多くの教育関係者が言っていることですが、どうも最近はこの知識は「無駄」だと思われています。Googleで調べればなんでも分かると思っていますが、全部調べていたら知識は運用できません。活用し、運用してなんぼの「知識」ですから、ある程度「身に付いている」ことが重要です。

なお、以前から言っているように、「知識を身につける」=「暗記する」みたいな勉強のやり方をしていると、アホほど効率が悪く、しかもあとになってから全く活用できないから「やり直し」みたいな、情けないことになりますので注意を。

理解し、納得することで、自然に「忘れない」という状況にするのが学習上大切なこと。
その知識にまつわるサイドストーリーや、成り立ち、意味合いをしっかりと理解すること、ソコに興味を持てる子にすることが何より重要です。そのうち、勝手にそのあたりを紐解き始めたら、自分で勉強する子に育ちますよね。

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