涙もろくて困る

最近、NHKの深夜のドラマを見てしまうことがあります。
つい先日も、深キョン主演の、ソーシャルワーカーのドラマを見ていて目頭が熱くなってしまいました。何十年と引きこもりを続けてきた男性を部屋から引っ張り出した深キョンでしたが、その原因が親子関係にあったのは、何だか子どもを扱う仕事をする我々としても身近な印象。グッと来てしまったのでしょうねぇ。

で、昨夜泣いてしまったのは「全力離婚相談」という、真矢みきさん主演のドラマ。離婚の過去を持つ主人公弁護士が、体当たりの離婚相談業務を通して様々な人間模様を見ていくドラマなのですが、昨夜はその最終回でした。

山田昌さんという女優さんがいます。もうだいぶお年を召したベテラン女優さんですが、私は彼女がとても好きなのです。以前、やはりNHKで「のんのんばあとオレ」というドラマがありました。ゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげる氏の幼少期を描く作品で、私は水木ファンでもあるので夢中で観ました。大好き。本も読みましたし、実は最近DVDまで入手しました。以前録画したVHSを大事に大事に取っておいたのですが、DVDで手に入ったので嬉しかったなぁ…

その山田昌さんが今回のお話の中心。
旦那さんと離婚したいとやってくるおばあさんの様子が少々おかしいので、調べてみるとアルツハイマーを患っている… 最愛の旦那さんのことも忘れていくのがやり切れなくて、離婚して老人ホームへ行こうと思い、相談所にやってきたのだと分かるのです。もちろん、旦那さんは全てを分かった上で一緒に暮らしているわけです。

ある日、お婆さんが家を出たきり帰ってこないとの通報が相談所に来て、皆が大騒ぎ。どこへ行ったのか探すのですが、ふと、「昔名古屋城へ桜を見に行った」と話をしていたのを思い出し、探しに行くと、案の定彼女はそこにいました。でも、旦那が駆け寄っても誰だか分からない… 「あんた、どこ行ったの?」と探し続けるお婆さんに、弁護士は「旦那さんはもう家に帰って待っているから」と諭して帰宅させます。一足先に帰った旦那さんは何事も無かったかのように「お帰り」と声を掛ける… 「あんた、どこ行ってたのよ!」と駆け寄って旦那を抱きしめるお婆さん…

説明下手ですけど、分かって頂けますかね?
もう、ここで涙腺崩壊です(;_;)

まぁつまり、愛のある夫婦の離婚相談は受けられませんという結論で、ほっこりした感じで終わるんですが、ふとですね、私達夫婦の将来像を見てしまった気がして、もうたまらないものがありました。まぁ、山田昌さんの演技がハンパなくスゴイので、それもあったのだとは思いますが、いや、しばらくダメでしたね。

「何泣いてんのさ?」
と風呂から上がってきた妻。このドラマの顛末を話して聞かせる時も、2度ほど涙腺が崩壊して「ちょっと待って」が入りました。何だこりゃ?(笑) いやですね、歳を取ると涙腺が弱くなる…

私達自身を振り返ると、面倒見てくれるせがれも娘もいないわけで、「まる」は「ワン」としか言わないし、なーんもないのです。参ったなぁ… どっちかが倒れたら大変。そんな境遇に妙にオーバーラップしたドラマだったので、より一層涙腺崩壊を導いたのかもしれませんね。

私も父86歳、母81歳、元気ですしボケてもいないですからいいんですけど、そういう年齢がいよいよ近づいてきました。母は90までは生きてやると豪語していますが、やはり歳はとりました。父も何だかんだと言いながら長寿かつ健康です。良かったなぁと思っています。

ご家族の看病や介護をされながらの方もいるでしょう。親御さんの面倒を見ながらの方もいるでしょう。それなりに歳を重ねてくれば様々な問題を抱えていくようになります。改めて振り返り、そして若者を間近に見ているものとしては、「若い」ってことはどれだけ自由で、どれだけ恵まれていて、どれだけ素晴らしいのかが改めて分かってきます。でも、若い頃にはそれに気づく人間が少ないのですね…

改めて頑張っている皆様に敬意を。
私程度で「疲れた」とか「大変だ」なんて言ってちゃいかんなぁ…と思う深夜でした。


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