中学入試の校門応援はしません。

やはりと言うべきか、そうでしょう?と言うべきか。

ニュースでも取り上げられてしまいましたね。私立中学入試の校門での応援の自粛を求められているという話題。まぁ、百歩譲って「大声での応援をやめてほしい」ということですが、実質は応援自体がとても迷惑であるということだと思います。

気持ちはわからなくもありませんし、教えている側からすれば、なんとか最後の最後に激励に行きたいという思いなんでしょう。そして、生徒と一緒に受験しているという「思い」があるんでしょうね。でも、果たしてそれだけかな?という意地悪な見方をしてしまうのを、どうぞお許しください(笑)

横断幕出して、お揃いのベンチコートを着て、集団で応援に行くような大手塾さんに通う生徒だけが受験するのならば、どうぞやって下さい。大手塾同士での張り合いもあるんでしょうからね。

しかし、塾に行っていない子、地元の塾で勉強していた子、通信添削で、家庭教師でと、いろいろな形で勉強していた子が受験に来る会場です。そこには、他の子を威圧してビビらせてやろう、自分の塾に来ていて良かっただろ? ウチの塾に来てなかった奴は落ちるんだぞ?というような威圧はないんでしょうか? いや、向こうに無くとも、少なくとも少数派の子はそういう恐怖にも似た感覚を持ちます。

少なくとも、どの子もとても緊張しています。受験前はこわばった顔をしています。それをほぐしてあげたくて、先生が最後まで応援に行くというのは、百歩以上譲って理解するとしましょう。しかし、気勢(奇声?)をあげ、勝ち鬨を上げるような大声の応援、「気合を入れる」というような応援は、他の受験生を威圧しているとしか、私には思えません。前々から本当に迷惑だと思っていました。「私だけなのかなぁ?」と思ってあまり言ってきませんでしたが、新聞でも取り上げられるのですから、今回、「ああ、みんな同じ思いだったんだ…」と、ちょっとほっとしました。

もちろん、私の友人の塾でも、応援に行かれているのを知っています。朝早くからご苦労様です。しかし、大声で騒いで学校にご迷惑をかけるような行為をしているわけがありません。実に紳士的に、生徒のことを思って、あたたかく応援に行っている様子をSNSで見かけます。もしやるのであれば、こうでなきゃ。

時々生徒にも聞かれます。
「先生は会場まで来ないの?」

私はハッキリと、
「行かないよ」
と答えます。もちろん、2月1日、明日も行きません。私は、「絶対に行かない」と決めているのです。
行かなくったって桜学舎の子は合格しますから。前日の今日、ちゃんと言って聞かせて、しっかり送り出しますから。桜学舎は、「気合」とか「大声」とか、そういう体育会系的なものが苦手なのでね(笑)

でも、もちろん頑張ってきてほしいと思っています。
応援に行かれる先生方。
どうか、全受験生にエールを送ってください。そして、大騒ぎをせずに、あたたかく、気持ちを落ち着けるように、他の受験生に威圧的にならないように、配慮してあげてください。

応援に行っている先生達が、自分の塾の生徒だけが合格すればいいなどと思っていないことを、切に願います。正々堂々と戦ってきてほしい、みんな頑張れ! そう思うことが我々の業界の人間には求められているんじゃないかなぁと思います。

今日、最後の「過去問大会」をやっています。生徒たちは緊張しながらも、最後まで頑張っています。
明日は中学受験。しかも夜には合否が判明します。
緊張の2月1日。頑張りましょう!


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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150130-00000008-kobenext-l28

 私立中学などの入学試験で、塾関係者による「応援団」や「決起集会」への対応に学校側が頭を悩ませている。今月、兵庫県内各地で行われた入試でも、のぼりや鉢巻き姿で大声を上げ気合を入れる光景が見られた。ほかの受験生や保護者から「萎縮する」との苦情が上がっており、学校側が自粛を呼び掛ける動きも出ている。(小尾絵生)

 昨年、志願者が過去最多だった灘中学校(神戸市東灘区)は、今回初めて進学塾に「入学試験当日に関するお願い」と題した文書を配布。当日の来校を受験生と保護者、塾関係者に限定するよう依頼した。
 昨年までは、小学5年の塾生や灘中に通うOBが下見や応援に大挙して来校。待機所の体育館近くを通る市道にも人があふれ、交通の妨げになるほどの混雑ぶりだったという。
 応援団と受験生との見分けがつかず、入試の進行に支障を及ぼす恐れもあったといい、対策を求める声が上がっていた。同校の大森秀治教頭は「文書の効果は抜群。今年は塾の協力のおかげで状況が改善した」と話す。
 神戸大付属中等教育学校(同)は今回、中高一貫体制となって初めての本格的な入試だった。正門周辺は受験生を運ぶバスが頻繁に出入りするため、人がたまるのは危険と判断し、塾関係者にも待機場所として体育館を開放した。
 ただし、ほかの受験生が萎縮する事態を避けるため、塾に対し、集団で声を上げての決起集会▽旗やのぼりの使用▽ベンチコートの着用-などをやめるよう、事前に文書で呼び掛けた。
 しかし当日、集会をして大声を上げた塾があり、抗議したという。同校の安岡久志副校長は「今後も繰り返されるようであれば、対応を検討せざるを得ない」と話す。
 進学塾の日能研関西本部(神戸市)の森永直樹・進学情報室長は「昔はもっと派手に応援していた時代もあった。今は学校の意向に沿うのが原則。受験生の緊張をほぐして気持ちよく入試に臨んでもらうのが大切」と話している。

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