学生講師という問題

 「学生講師に習って、全然成績が上がりません」
という悩みを、時々ネット上で見かけたり、また実際にご相談を受けたりします。それを、「当然ですね。みんな看板を信じてしまうんですねー」と、知ったようなことを言って自塾へ招き入れるところもあるようです。
 「ウチはベテランばかりですよ」
 「ウチは全部塾長が見ますよ…」

まぁ、それはそれでいいのかも知れませんし、そういう「ベテラン」じゃないと信用できないという方もいらっしゃるでしょう。そういう方がいてもおかしくありませんし、それはそれで構わないことです。

しかし、結論から言えば、「担当が学生講師だから成績が伸びない」というのは間違いです。
何故そんなことが言えるのか?
その答えは、「桜学舎で学生講師に習う生徒も成績が伸びるから」にほかなりません。今回の期末試験でも、入会時から何と60点以上成績を伸ばした子がいます(おい!元々何点だったんだよ!(笑)) 何度も何度も担当講師から相談が入りましたが、その度にやり方を変えたり、ポイントを変えたりしながら指導を丁寧に続けてきた結果、ビックリするような成績になりました。本人の自信に満ちた顔が何とも印象的。

高校入試を終えた子が、期末試験の理科で学年1位を取ってきました。学年1位ですよ。随分ステキなおまけ付きだったね!と褒めましたが、こういう結果が出るんです。決して桜学舎の自慢をしているわけではないのですが、「学生講師だから成績が伸びない」という意見は、私は全くの的外れだと思っています。

では、何が原因なのか?
学生へ「丸投げ」になっている塾の運営体制にきっと問題があるのでしょう。つまり、教室の責任者が「指導者」ではなかったりすると、なかなか学習指導の現場を理解できず、無理な学習計画が優先されたり、ノルマが最優先されたりするために、融通が利かないことになりがちです。いくら計画を立てても、そう簡単に行かないのが「人間」というものですから、いわゆる「現場感覚」が必要です。

学生講師は、流石にそういう「現場感覚」「現場合わせ」「調整作業」のようなことまでは考えらません。生徒は講師に丸投げ、現実とはかけ離れた学習プランが提示され、それをなぞるだけ… こういうことでは成績が上がるわけがないのです。

ある大きな塾の代表にお話を伺ったところ、「塾講師の賞味期限は30歳」なんだとか(笑)
厳しいお言葉でした。
やはり子ども達からすれば、若いお兄さん、お姉さんに習った方がいいとのこと。ただ、女性の場合、それ以上でも「母」になれるので、それなりに需要があるのだとか。一番厄介なのは「オッサン」なのですと。ゆえに、管理職や指導的立場のポジションを作らねばならないため、大手は大手で大変だとおっしゃっていました。なるほどなぁ…

確かに、私のようなオッサンは、もうそろそろ自分でも賞味期限切れを感じ始めています。ゆえに、若い講師がどんどん人気者になっていく「場」を作っていかねばなりません。私達は、ベテランならではの「進路指導」「父母のケア」「小学生指導」「教室運営」などを中心にしていく必要があるのでしょう。実際教えるのは若い先生達。それでいいのだと思います。

桜学舎も個別指導教室ですから、学生講師は多数在籍しています。
ただ、他塾と大きく異なる点は、まず(1)講師の質・学歴が高いこと。全員東大生とか、そういう特殊環境は私達の本意ではありませんし、出来ない子の気持ちが分からない講師では、講師の価値がないと思っているので、「天才肌」の講師は雇いません。
そして、(2)桜学舎出身講師が多いことです。当塾から大学に入り、リターンして来る講師は、桜学舎の何たるかを知り尽くした人間ですし、自分たちがやってきたこと、指摘されてきたことを生徒に言ってくれるので、桜学舎イズムの継承に大いに貢献してくれています。何より、自分自身が合格実績ですから。

中には、自分が学生講師であることを隠すよう指導されている塾もあると聞きます。
しかし桜学舎は、学生講師在籍の重要性をご父母にご理解頂いています。ゆえに、在籍大学も明かしていいことにしていますし、大学生であることも言っていいことになっています。

大学生が在籍すれば、今の大学事情から就活事情など、本音や実際の部分が見えます。生徒もそれを近い距離で聞くこと・見ることが出来ます。

私自身も、学生講師からこの世界に身を置きました。それが今や本職になりましたが、学生の頃は3校舎巡るほど「人気講師」を気取っていました。気取っていただけですよ?(笑) でも、授業の展開も考えたし、飽きさせない技術も身に着けましたし、もちろん成績も上げてきました。

要は、その塾が、学生講師をきちんとコントロールし、的確な指導計画を遂行できるかどうか、ただそれだけなのではないかと思います。そういう意味では、ただ名前を聞いたことがあるだけの「看板」を信用し、お金だけ払い込んでおけば勉強させてもらえると思うのは「違う」のかもしれませんね。あくまでそういう部分の見極めが大切なのだと思います。

そういう意味では、桜学舎は信頼に足る塾だとは思います。手前味噌ですが。
気になる方は、是非一度体験授業にお越しくださいね。

関連記事

  1. ぎょっ!

  2. 学生講師の存在

  3. Wikipediaの出典になってる!

  4. 「個別」へのこだわり

  5. 何も恩返しが出来てない件

  6. 勉強って何だろうなぁ…②

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

塾長ブログ

  1. 2024.09.26

    三重山中へ
2014年3月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31