コロナ禍オンライン授業の本当の弊害

コロナ禍で、オンライン授業がかなり一般化しました。緊急事態宣言の際は、かなり大変だった記憶がありますが、あれから試行錯誤、本当にいろんなことを試しに試してきました。数々の機材を購入して、無駄にもしましたし、ウェブカメラなんて何台買ったかわかりません。動画が良いのか、オンライン接続がいいのかもかなり迷いましたし、準備も必要でした。

回線の問題も大きくて、フレッツ回線が18時には下り3とか5とか、酷いことに。いくら手を打ってもダメ、もう1本引いてもだめだったので、回線ごと他社に乗り換えたり、オンライン授業のシステムをあれこれ試して、結局はZOOMに落ち着いたり…

オンライン授業の弊害も多々ありました。自宅で授業を受けるので、周囲に集中力をそぐものが山ほどあるわけです。またご家庭の回線が弱かったり、ご家庭の様子が背景に映るのを気にされて、学習場所をあちこち移動したり…

さらにあの頃は、カメラの死角からジュースやお菓子が出てきたり、カメラを見るふりをして横にスマホを置いてYouTubeを見ていたり、ゲームをやっていたり、とにかくあの手この手を繰り出してくる子どもたちとの化かし合いの攻防がありました。

さらに、さらに。授業が終わった瞬間に、横から親御さん立ち上がったり(見てたんかい!)、横から囁き女将(古っ!)みたいな声が聞こえて、答えを教えていたりと、本当にどうした良いものかと悩んだ時期もありました。

しかし、コロナ禍の本当の弊害

それは、生徒が考えなくなったこと、考えて答えることが当たり前でなくなったこと。そしてその影響で、学力低下が起きてきていること。ココだと思います。

もちろん、ウチだけの傾向かもしれません。
しかし、オンラインの授業をやっている先生や塾からはよく聞かれる声です。なぜ考える力が弱くなってきたのか、どうしてしっかり考えたり読んだり出来ないのか、本当にその答えを知りたくて、いろいろ考えたり、観察したりしました。

そして最近、「これかな?」と思える答えに辿り着きました。
それは、「手元に解答集があること」です。

オンライン授業になって、解答集を渡さざるを得なかったことは事実。今までそのテキストが終わって初めて渡していた解答集。復習用にと渡していましたので、宿題をやってくるときは自分で考えねばなりませんでしたし、理科や社会なら説明のページを見直す必要がありました。でも、今は、分かるところだけサラッと答えて、あとは解答集を見てすぐに答え合わせをして、解答を写す。それでやった気になるという子が結構いるものです。

考える間もなく、すぐに解き方や答えを見てしまうから考えない。

これは素人の家庭教師や、下手なパパ塾ママ塾と同様で、子どもが考える間もなく横から教えるから、かけた時間に比して成長が少ないのです。脳みそに汗をかかないとダメなのに、汗が出る間もなく解答に辿り着いてしまうので、全然出来るようになりません。効率がいいように感じますが、現実はほとんどこれでは成長しません。

もっとも、大学入試ではこれが通用するケースがあります。でも、決定的に違うことがあるのです。18歳は十分大人。18歳の勉強法と、小学生、中学生の勉強法は全く異なります。お父さんお母さんが優秀な大学を勝ち取った時の勉強ノウハウは、お子さんには通じませんよ。年代も、成長過程も違うのです。

「わざわざ塾まで行かなくてもよくね?」
「オンラインでよくね?」

これも、実際は良くなかったですね。やっぱり。これは同じだと思っていた私たちも大いに反省しています。同じ効果が得られると思っていましたし、むしろ効率がいいとさえ思っていました。しかし、実態はこういう「リバウンド」ともいえる現象が多発しています。子どもたち自体も、もういい加減通塾を希望していることが多いようです。

中には塾に行く必要がなく、全部オンラインでいいという子も出てきました。確かに便利だし、通塾の時間や行き帰りの不安も解消されます。が、子どもたちにとって、意外にも行き帰り、親から離れて行動する時間というのも重要な要素だったように思います。自分で行動し、自分で判断する時間。受験にまつわるすべての時間が親元、というのはいいことではないんだなと、改めて知りました。

もともと、通信添削や家庭教師などを「うまくいかないでしょ?」って言ってたのに(笑)

さらには、「受験は団体戦」だと言っていたはずなのに。やっぱり仲間いて、孤独な戦いではないと思いながら乗り切っていけるものだと思うのです。何も友達じゃなくてもいい、同じような目標に向かっている仲間がいる空間で勉強するというのが重要だったりしたんだなぁと感じるわけです。

もちろん、遠方からのお子さんもたくさんいるので、オンラインの活用は続きますし、なくてはならないツールになりましたが、全部依存することが非常に難しいことも、この2年で学びました。オンラインに全方向振り切ってしまった塾は、一体どうするんだろう?と逆に心配になります。

さて。

来年の課題が山のように出てきました。私たちは11月に来年度の計画立案のために、泊りがけで会議をします。もう既に私の中では、大きな制度改革が3つも4つも立案されています。2023年度からは、進学個別桜学舎はかなり大きな改革を断行する予定です。

この2年できなかったことも、取り戻すかのように再開します。
ずっと苦しんできたことも解消します。

表面的には、現状に反する改革になるかもしれません。
しかし、確実に「子どものためになる」改革であることは間違いありません。私たちが考えていることを「ちゃんと」実行したい。それが基本です。

その中には、私たちが手放さなければいけないものも含まれていますし、新たに導入しなければいけないものもあります。それでも、前に進みたいと強く願っています。「そうじゃない子」は育てたくないし、それでうまくいかないのを見ているのは辛いのです。

さて。少しコロナが落ち着いてきて、いろいろ新たに考えながら、常に進学個別桜学舎は進化していきたいと思います。

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