お休みを頂いておりました

約1週間、お休みを頂きました。年間計画通りなのですが、今年は本当にギリギリまで働いてしまったので、これほど仕事から離れたかった年もなかったと思います。とにかく、ちょっと一度休みを入れないと倒れそう…というのが正直なところでした。

何だか今年は当たり年で、年初に計画していたイベントが2度に渡ってコロナ騒ぎで中止になったり、私も思わぬ病で2月に入院(大事には至らず)、そして職員退職に伴って新たに内定を出していた社員がまさかの直前辞退。4月は無休状態で仕事、さらに採用面接再び。GWはお世話が必要になってきた義父孝行(ここで会えた叔母が夏に亡くなったので本当に会えてよかった…)、6〜7月も落ち着かずなかなか休めない日々、そして夏休み直前にまさかのコロナ罹患。なし崩し的に夏期講習に突入し、合宿まで実施。合宿でも最後に発熱者が出て対応に追われ(大事に至らず)、そして何とか夏期講習を終えた感じ。

8ヶ月突っ走ってくると、本当に「ちょっと休ませて!」となるものですね(笑)当たり前か。
ですので、貴重なお休みを頂きました。


さて。この休み中、何をしたか。
まずPCを手放しました(笑)
もともとかなりバッテリーがイカれていたので、Appleに修理に出すタイミングを見計らっていましたので、このタイミングでと思い、バッテリー交換修理へ。おかげで仕事から強制的に離れました。旅行にもPCを持っていくような人だったので(笑)

で、少し旅に出ました。
これがまたなかなか癖のある旅行。長くなるので、面倒な方はパスしてください(笑)


思い返すこと、2018年。
スタッフがお休みをくれまして(笑)、大人の修学旅行をしに、奈良・京都へ出かけた時のこと。薬師寺を訪れると、裏手に「玄奘三蔵院」というところがあって、本当に何となく見に入りました。年に4回の期間限定公開だそうですから、観られたのは本当にラッキーだったわけですが、そこには、かの平山郁夫画伯の壁画がありました。絵画などに造詣が深いわけではない私でも、平山郁夫画伯の存在は知っていました。何せ地元・東京藝術大学の学長まで務められた方ですからね。

明ゆく長安大雁塔・中国

「大唐西域壁画」という玄奘三蔵のシルクロードの旅を描いた壁画の迫力に感動し、驚愕したのですが、同行していた妻が感動したのは、玄奘三蔵が出発をした長安の絵・「明ゆく長安大雁塔・中国」、私が最も心奪われたのは最後の「ナーランダの月」でした。とにかく平山画伯の特徴である「群青色」の色使いに感動。夜を群青色で描くという見事さに心を奪われました。

すると、解説員の方から、ある裏エピソードを聞いてしまったのです。それは「月の位置」について。
20年もの時間をかけて平山画伯が奉納したこの壁画ですが、完成直前に、薬師寺の高名な高田好胤管長が亡くなったそうです。そこで画伯は最後の絵である「ナーランダの月」に、玄奘三蔵に模した高田管長を描き入れたそうなのです。ところが、そうすると月を見上げて祈りを捧げる人の目線が合わないので、下絵の段階では右上にあった月を左上に移動したのだとか。なので、右側に月が描かれた下絵(大下図)が存在するのだとか。

「それが観たい!」
と思った私は、どこにあるのかと尋ねると、残念ながら分からないと。可能性があるのは、琵琶湖の「佐川美術館」、奥様が長野でやられている「平山郁夫シルクロード美術館」、そして画伯の生まれ故郷である広島県・生口島(いくちじま)の「平山郁夫美術館」のいずれかだと。

とりあえず奈良から京都へ移動する予定があったので、その旅では予定の一部を変更して、佐川美術館に向かうことにしました。結果は残念ながら不発。学芸員の方にもご協力いただいて探していただいたら、やはり残りの2館のどちらかにあるとのこと。さらに調べると、どうも生口島が濃厚とのこと。(実はあとからハズレだとわかったのですが(笑))そこから、広島・生口島訪問が旅の一つのテーマになりました。


また、コロナ禍中、ご縁をいただいて、下谷の三島神社さんの宮司さんとよくお話をさせて頂くようになりました。いろいろ教えて頂いているうちに、三島神社の御本社は、愛媛県の大三島にある「大山祇神社」であると知りました。この近辺には、元三島神社や本社三島神社などもありますが、大山祇命をお祭りしている神社の御本社は大山祇神社なのだとか。しかも「日本総鎮守」という、日本全土の守り神なのだと聞いて、それは是非一度お参りをせねばと思ったのです。

が、大三島ってどこだ?と調べると、「瀬戸内しまなみ海道」で渡る島の一つ。
あれ?
大三島の一つ手前が何と!生口島じゃないか!

ということで、前々からこの「生口島」と「大三島」はワンセットになり、旅の目的になったのです。

で、今回、このお休みを利用して、生口島で平山郁夫美術館を訪問すること、大三島の大山祇神社に参拝することを目的とした旅に出たのです。


新幹線で福山駅まで3時間半。なかなかの距離でした。そこからレンタカーで西瀬戸自動車道・しまなみ海道へ。一路生口島・平山郁夫美術館目指してドンドコドンドコ。

が。出発2日前。
何となく嫌な予感がしたのです。
「もし行って無かったらどうしよう?」
「あったとしても、公開していなかったらどうしよう?」
なので、直接美術館に問い合わせをしました。すると、予感は的中!
何と、無い!
で、行方を探すと、これまた何と!現在、奈良県・明日香村の万葉文化館で開催中の平山郁夫展で展示中ですと! 何ぃぃ!? しかも、9月25日まで展示され、その後の公開予定が無いので、是非とのこと。見つけましたよ!

そこで急遽、奈良のホテルに勤める旧友に連絡して宿泊手配をしてもらい、1泊奈良を追加して、この絵を追いかけていくことにしました。

ということで、生口島の美術館は純粋に平山郁夫画伯の絵を楽しみに行く形になりました。
素晴らしい展示でした。ワクワクしてしまうというか、本当に絵のことなんて全然分からない私がワクワクするのですからスゴイものです。

その日は生口島・瀬戸田港のすぐそばの渋い旅館に泊。
「ザ・瀬戸内」という光景を眺めながら翌日に備えました。


2日目は、朝から耕三寺という浄土真宗のお寺を拝観。私財を投げ打って作られたお寺と聞いて腰を抜かしました。そして山の頂上にある「未来心の丘」の見学に行く途中、「私、作者なんです」という方と出会ってびっくり!高名な美術家の方でした。全部大理石で作られたオブジェ。床面から何から、一面真っ白の丘。景色もさることながら圧倒されます。これを私財でって……一体どんな富豪?

その後、橋を渡って、大山祇神社へ。
これまた大きな神社で、一発でパワースポットだとわかる場所。すげーすげーを連発しながらお参りしましたが、せっかく来たので正式参拝・ご祈祷をお願いしました。すると、

「東京の三島神社さんからお聞きしています」

とおっしゃっていただきました。何と、宮司さんがご連絡してくださっていたのです。ありがたや。
家族の健康と、商売繁盛をご祈祷頂いてきましたが、お参りが終わった瞬間に一陣の風が。後で聞くと、「神様がお喜びになっている」とのことでした。これまた、ありがたや。

宝物殿も見学させて頂きましたが、すっかり日本史の勉強。平重盛やら源頼朝等々、教科書でお馴染みの武将がこぞって刀剣や鎧兜などを奉納しているのです。これまたビックリ。興奮しながら回ってきました。

ここで一旦目的達成なので、あとは多々良大橋を眺め、大島に渡って亀老山展望台で来島海峡大橋を眺め、伯方の塩で有名な伯方島で一休み。福山で車を返却して、福山泊。


3日目は、夏期講習モードの生活リズム様様で、早起きが出来るようになっていたので、午前中早めに出て「鞆の浦」へ。さっと見て来ようくらいの勢いだったのですが、それでも2時間ちょっとの滞在が出来ました。

嘘みたいな古民家立ち並ぶ街並み。一体どうしたらこんなふうに暮らせるのだろうと思います。ちょっと張り切りすぎて、丘の上の医王寺まで登ったら、暑すぎて具合が悪くなりそうでしたが(笑)、帰りのバスで復活。台風が近づいているというのに、究極の晴れ男、全然降られない(笑)ただ、移動中に何度か雨が降りました。

福山駅へ戻って、JRで尾道へ。
これも念願叶っての千光寺へ。ロープウェイで登って、絵に描いたような尾道の風景を眺めました。

「あのデカい橋、何?」

って思ったら、それが昨日走ってきたしまなみ海道じゃん!(笑)こんな近いところを走っていたのですね。地理感覚がアウェーなので、よくわかりませんでしたが、あれ?じゃ、尾道に泊まっていてもよかったのでは?と。まぁ、結果論。

またまた大汗かいたので、駆け足で尾道ラーメン食べに。タクシーのドライバーさんに聞いた店に入ったのですが、それをFacebookに上げたら、すぐに「○○かな?」とリアクション。現在、フードライターとして活躍中の元相棒でした。まぁ、よく知ってんな! 日本全国知らない飲食店ないんじゃないか?と思うほどの生字引です。恐れ入りました(笑)

福山へ帰り、そして、3時過ぎの新幹線に飛び乗って、新大阪、地下鉄御堂筋線で難波、そして近鉄の大阪難波から特急で奈良という楽しいコースで奈良へ。そのあたりの話は鉄道ファンの生徒のために別立てにします(笑)

で、奈良泊。
奈良はホテルの支配人をしている旧友がいるので、お願いしていました。実は福山も系列ホテルだったのでお願い。友人とはありがたいものです。夜は何年振りかでその旧友にも再会。


さて、最終日。目指すは明日香村。数年前に訪れたので、懐かしい感じがありますが、万葉文化館は訪ねていませんでした。橿原神宮駅からはバスがなかなか無いのでタクシーでぶっ飛ばし、はやる気持ちを抑えながら入館。

多数の絵が展示されていたのですが、そんなものは目もくれず(笑)、いや、あとにしよう!と、ずんずん進み、どこだどこだと目当ての絵を探します。

が!無い。
嘘ーー!
無いよ。どこ? 出口まで行って、見つからず、また戻り、見つからず、おかしい!
そこで、案内係の方に、「ナーランダの月は?」と聞くと、「ここです」と、すぐ裏手を指差す、そこにありました! 大唐西域壁画の大下図が全て展示されているコーナーがあったのですが、そのちょうど裏側になっていたので気づかなかったのです。

ありました!
4年探した絵が、ありました!
本当だ!月が逆だ!

もう、本当に立ちつくしました。探したよーー!って。
1時間以上見てましたかね。合計5回見に行きました。一旦離れて、他の作品を見に行っては、もう一度見に行って、また離れては、また見に行って。

明ゆく長安大雁塔・中国の大下図

さて。この作品の本物をもう一度見たいけど、どこの美術館にあるんだっけと思って、あ!薬師寺だ(笑)と思い出したり、もう頭が混乱するくらいでしたが、探し求めた絵に出会えて本当に嬉しい時間でした。所蔵はやはりシルクロード美術館だったので、生口島ではなかったようです。佐川美術館、平山郁夫美術館は行きましたので、コンプリートするためにはシルクロード美術館もいずれ訪問したいと思います。

若干雨模様。空が怪しくなってきましたが、ここまで来たので橿原神宮にお参りしないで帰るわけにはいきませんので参拝へ。すると、タクシー中は雨模様だったのに、着いたら陽が出てくる晴れ男、ワタシ。

「あ、今日、一日だ!」

ということで、今月の一日参りは橿原神宮。7月・8月こそ地元の小野照崎神社でしたが、5月は北畠神社、6月は出雲大社、9月は橿原神宮と、格式高いところへ行けていますね。前々日は大山祇神社に参拝できているので、もうそろそろこの「苦境」を抜け出したいところ(笑)

次から次へとやってくるハプニングに、何となくうまく回らない感じ、そこへ加えて、みなさん一緒だと思いますが、家族・両親の問題やらなにやら、ちょうど色々ある年齢です。正直、ぐったりしていた年前半。いい「気」のめぐりに変えたいと思います。

さて。預けている2匹の息子たちもそろそろ限界。きっと迎えに行くと吠えまくるんでしょうね。
うまいこと大和八木駅から近鉄で名古屋に出られるので、特急を捕まえて名古屋経由で新幹線へ。真っ黒な積乱雲に包まれた東京に着きました。それでもほぼ降られることなく帰宅。


だいぶリフレッシュしたので、月曜日から頑張って働けるかしら?(笑)いや、働くの嫌になっちゃうかな?(笑)

ただ、まさか自分が1枚の絵を探しに旅をするなんて思ってもみませんでしたが、不思議なものです。
東京藝術大学の学長まで務められた平山画伯の絵を探しに、東京藝術大学のすぐ裏手の塾の塾長が旅に出る。何とも不思議なものです。

絵など、知識もないし、造詣も深くありません。単なる感性だけ。
描く能力はほぼゼロに等しいです。でも、それでいいんですよね。そしてそれに触れる文化を持たせておいてくれたのは、父だったなぁと思い返しました。

父は油絵を描いていた時期がありました。退職後は、絵を描くのだと言っていましたが、1枚も描いてないので(笑)どこかへ行ってしまった趣味なのですが、私が幼い頃、幾度となく美術館や展覧会に連れて行ってくれたことがありました。好きな絵を好きなように見ればいいのを教えてくれたのは父だったような気がします。私が一番良かったと父に伝えていた絵が、翌日の新聞で代表作として紹介されていたこともありました。

もちろん、絵の鑑賞や美術・芸術は入試には出ません(笑)
しかし、入試に出ない勉強は無駄などという愚かな教育をしていると、結局「文化」や「教養」を身につけることが出来ず、最終的には真の意味での優れた才能は身につけることが出来ないでしょう。手前味噌ですが、入谷教室の浅見は、音楽から美術から、哲学、文学に至るまで、まぁよく知っています。学生の頃から、大人の私と対等に話が出来る、いや大人顔負けの知識量でした。だから、いろんな発想が出来るし、いろんな面白さがあります。そこが彼の魅力でもあるのです。

お子さんと一緒に美術展に行くのは難しい方もいるでしょう。分からないという親御さんも多いでしょう。画廊を営む後輩がいて、彼と一緒に絵の見方などの「教育」が出来たらいいねと話をしていたりもします。コロナ禍前は、桜学舎は本当にいろいろなことをやっていました。すっかりコロナで手足をもがれている気がしますし、私たちも日々緊張しながら2年半を過ごしてきました。

あらためて4日の旅でいろいろなことを考えました。
さて、後半の塾運営にどう活かしていこうか。考えながら、最繁忙期に突入していきます!

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