出生数が18年前倒しで減少ですって。

国立社会保障・人口問題研究所という機関の資料を目にしたところ、何と2021年の出生数って75万人を割り込んんだのだそうです。

https://www.ipss.go.jp/pp-zenkoku/j/zenkoku2017/pp_zenkoku2017.asp

これって、実はこの研究所が推計していたデータよりも18年も前倒しになっているのだとか。推計データによれば、2039年に出生数が75万人に減少し、かなり人口減少に歯止めがかからない状態になると予測、少子高齢化に警鐘を鳴らしていたのですが、その75万人を2021年に割り込んでしまったとか。

かつ、コロナ禍中の減少は2021年以降にデータとして現れてくるので、コロナの影響をさほど受けていない状況でコレということ。この国は、とてつもない少子化と高齢化が同時にやってきているのだということをデータの上からも見てとることが出来るのです。

東京はその実感、あまりないですよね。

そうなんです。東京は多少の増減はあるもののあまり目立った少子化が進んでいるとは感じません。中学受験熱も高く、子供もいっぱいいるイメージ。

が、全国押し並べて考えれば、地方の疲弊は物すごいものがあり、田舎には子どもや若者が本当にいません。限界集落のような場所も増えているので、将来的には居住地域を限って最小限のコミュニティ・ユニットを作っていくしかない場所も出てくるでしょうし、廃村も増えるでしょうね。

20数年前に塾を始めた時は、「塾なんて斜陽産業だ」「少子化で仕事がなくなる」と言われ続けましたが、いまだに何とか生きていられるのはこの仕事ゆえの「意外に需要が無くならない」という性質ゆえなのかもしれません。

しかし、これほどまでに人口が減ると、将来はなかなか厳しいのかもしれません。
大規模な塾、大教室での一斉指導がメインの塾は、確実に淘汰されていくでしょうね。しかも地方からどんどん。既に塾の教員不足も顕著ですし、妻の実家のある静岡では、週3日しか営業しない校舎展開をしている塾もあります。1スタッフが2校舎を担当する形なのですね。すごい戦略です。

今から慌てて子ども増やしても、結果が出てくるのはだいぶ後。今すぐ解消できないのが人口問題ですから、長期的な目で次世代に負の遺産を残さないようにせねばと思うのですが、一番貢献できていない私が心配してる場合じゃないんでしょうね(笑)すみません。

ですが、早急に何かしら対策を打たないと、この国の存亡に関わることでもありますから、皆さんで知恵を出し合って、割と真剣に取り組まないといけない問題なんでしょうね。私は割と乱暴に、学校の制度からぶっ壊さないとダメだと思っているのですが、まぁ、そりゃ戯言ですからね。偉い先生方に任せようとは思っています。

ただ。
私が子どもを作らなかったのは「政治のせいだ!」とは微塵も思わないですよ。こういうことを政治的なところにつなげる方がいるので、それは絶対に信用しないようにしています。私の場合は、単純に個人的な問題だったので。

(なぜか、政治の世界に引っ張り込もうとする人も時々いるので、ハッキリ申し上げておきます。政治家にはなりませーーん!(笑))

関連記事

  1. 叱られる

  2. おめでとうございます!

  3. 何が違う?

  4. メディアリテラシー

  5. 塾長、ちょっとお休みを頂きます

  6. 頭いいんでしょう?

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

塾長ブログ

2022年4月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930