二月の勝者

IMG_6945「二月の勝者」という漫画が注目されているようです。
主人公は新卒で中学受験塾に就職した女の子。
ここで出会う、ライバル塾から転職してきたスーパー塾講師のやり方を目の当たりにして、良心との葛藤を乗り越えながら成長していくという物語。

どうせ「中学受験版ドラゴン桜」だろ?

って思っていましたが、またちょっと異なるテイストであるのは感じますし、かなり受験塾を取材して描いているなぁとも思います。

「そうそう、そんなことオレも言うなぁ…」とか、「そうやってアドバイスしたこともあるなぁ…」なんて場面も出てくるのですが、反面、「相当エグイな」と思う場面もあります。世の有名塾がちょっとだけ名前を変えて出てくるので、大手塾ってこういう雰囲気なんだろうなぁというのが分かります。

大手塾の空気感、全体に流れる価値観、そして受験屋の理屈。
納得できる部分もある反面、「そういうのが気持ち悪くて、オレはこういう集団に属せなかったんだよなぁ…」とも思ったりして。とにかく「全体主義」が嫌いだし、「弱肉強食」も嫌い。争って、戦って、競って、勝ちあがっていく、という価値観がどうしても嫌で、私は競うことが目的ではない受験を勧めています。

自分の能力を高めることが目的で勉強を続け、合格点を取ればいずれにせよ合格する、という単純な目標設定をして、あとは知的好奇心を養う、将来に役立つ勉強にしてほしいのです。中学受験も。

もちろんこんな考え方がメジャーではないとは思いますが、やっぱりこの漫画を読んでいても、私にとっては「気持ちが悪いところ」が出てきます。この世界には飛び込みたくないなぁ…

皆さんはいかがお考えですかね。
しばらくしたら桜学舎文庫に入れておきますね。

関連記事

  1. 【夏期講習4日目】富士見丘中高、スゴイな!

  2. ゆる中学受験コミュニティ第5回★6/26(土)13:30~15:00

  3. 【ゆる中の塾が増えました!】ゆる中学受験推進塾誕生!

  4. 「私たち、家政で育ちました!」〜卒業生の先生が語る女子校の魅力とは?【…

  5. 「駒女の『心が整う学び』に潜入!」の件【下町塾長会議303】

  6. 「中堅以下の私立中学に行かせる意味はあるのか?」の件【下町塾長会議28…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

塾長ブログ

2019年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031