あみだくじを知らない

近頃の生徒達と接していると、腰を抜かすほど驚くことがあります。

先日小学生が知らなかったのは「あみだくじ」でした。
速読の一部分である「脳トレ」で、今月のピックアップテーマが「あみだくじ」だったのですが、そもそも「あみだくじって何ですか?」という質問がいくつか上がったので、あれあれ?おかしいぞ?と思い始めました。

すると、6年生の子から、「あみだくじの存在は知っているが、やり方が分からない」「意味が分からない」という声が上がり、いくらなんでも6年生でそりゃないだろう?と笑ったら、「実は私も…」「え?私も知らないよ?」と続出! マジ??

どうりで脳トレの点数が低いわけだ! だって、やり方自体を理解していない子がいるんですからね! こりゃ本当にビックリしました。やり方というか、理屈が全く分かっていないので、あみだくじなのに平気で下から上へ移動したりします。下へ降りていく、角は必ず曲がるというルールを理解出来ていないんですね…

先日は高校生に「女郎花」を何と読むかと聞くと、「ニョロハ!」って答えが出てきました(笑) もうお腹痛い(笑) 中学受験生は読めるという下剋上が起きていましたが、それにしても知らないんだなぁ…と。ついでに聞いた「馬酔木」も「バジル!」って来ましたので、本当に知らないんだと確信しました。ネタじゃないようです。

かなりの名作としては、中学生英語で、
「『お気に入りの』は?」「ファボリット!」
「『有名な』は?」「ファモース!」
「じゃ、『危険な』は?」「ダンゲロース!」

最後はオイシイそうな焼肉の部位みたいなんになっちゃいましたが、珍解答はいつでも出てくるものです。
しかし、あみだくじを知らないというのは、結構な衝撃だなぁ…

「あみだくじを知らなくても、生きていくのには差支えない」
なんてことをおっしゃる方も中にはいますが、そういう「知」の否定はいろいろこの先困ることが増えます。だって、そんなこと言い出したら、方程式だってなんだって、知らなくても生きてはいけるじゃないですか。そう主張して、学習内容を削減する側に回ったのは作家曽野綾子氏でしたっけ? でもあれってだいぶ批判されましたよね。生きていくのに支障の無い程度でいいのなら、義務教育の内容等ほぼ不要ですよね。特に理社英は。算数と国語だけ出来ればいい話になっちゃいます。でも、そうではないと思います。

あみだくじを知らないのはあくまで一例。ただ、そのレベルのことも「知ってるだろう」とかかるのではなく、本当に「知らない」子達が育って来ているということを承知しておく必要があるんだということなんだと思います。
 

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