父の教え

私は皆さんから穏やかな性格だと思われているフシがあります(笑)
塾ではもちろん、外部ででも。
でも、あんまりみんなの前で怒ったり、激しく意見を言ったり、相手に反対したり、ガンガン質問したり、そういうことをしない性格になったのには訳があるんです。
 
本来、私は奔放な性格でした。言いたいことをバンバン言い、相手にあまり気遣いもせず放言していました。思い通りにならないというか、人が言うことを聞いていなければ怒鳴るし、カチンとくれば怒るし。小学生のころまではね。だから、本来はというか、本質的にはそういう性格なんです。
 
見抜いている人は見ぬいているし、知ってる人は知ってるはずです。私の師匠などは分かっているはずです。こいつはなかなか激しい人間だな…と。ただ、なるべく大人しくしてるようには心がけているのです。

そんな小学生のある時、作文集に「かめやまくんは、怒るとライオンみたいだ」と書いた子がいたんですね。それを父母が見ました。「恥ずかしい」とか、「情けない」とかそういうことではなくて、人間関係上これはよろしくないと言われました。
 
特に、教育者であるにもかかわらず、普段は私に何も教育的指導などしない父から、この時は穏やかながら「指導」が入りました。
 
「オマエは、カッとなるなよ」
 
これだけですが、これがかなり効きました。以来、父からの教えは記憶を辿ってもゼロ。でも、なぜかこれは守ってるんですね。父は、「カッとなる人間は必ず失敗する」「とんでもないことをしでかしてしまう」と言っていました。だからダメだと。

以来、怒るところも、その場では怒らないようになりました。一度ぐっと飲み込む習慣がつきました。もちろん怒鳴ってやりたい瞬間はたくさんありますよ。でも言わないように。
 
東京へ来て、不動産やら何やらと、いろんな業者とやりあった経験がありますが、文書などで証拠が残る形での理詰めのやり取りをして、結果勝利してきました(笑) 口で「馬鹿野郎」と一言でも言ったら負けですもの。感情に任せていたら負けることもあったかもしれませんね。もちろん、密かに「このやろう!」とは思っていますが、冷静に、理詰めで、丸く収めることを目標に。
 
「カッとなってはいけない」
 
父の教えに感謝を。
あ、父は86歳、まだ背筋がピンとしていて健在です。 

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