教え子の結婚式①

塾という場で子どもに勉強を教え始めたのが20歳の時。大学生のアルバイトとして始めました。その直前半年くらいは家庭教師もやりましたので、厳密に言えば指導歴はもう少しあるのですが、まぁ、塾の教壇に立って生徒の前で勉強を教えていくの今年で26年。それだけの生徒がいるということです。もちろん、勤め先で教えた「教え子」もいますし、自分の塾へ通って来てくれた「教え子」もいます。平均して年に60名程度の生徒と関わって来ましたから、のべ1500~1600人程度の教え子がいるわけです。実際はもう少しいるのかもしれませんね。

もちろん、最低限のというか、それほど関わりがなかった生徒もいます。それは仕方ないことです。しかし、少ない生徒数でやっている塾であるが故に、深い付き合っていく生徒も多いものです。私達が20代の頃にであった生徒達も、気づけば結構いい年齢です。いつもいつも私達と話をし、時には遊びに行き、時には叱咤激励し、本当に一緒に頑張った生徒達。そしてその後、我が塾でスタッフとして頑張ってくれた教え子。これがもう立派なお父さん・お母さんになっています。その成長を見られるのも、これは本当に「教師」冥利に尽きるものがあります。

03土曜日。
塾長夫婦はお休みを頂きました。
結婚式にお呼ばれしてきました。当時の同級生達も来ていたので、懐かしい顔が揃いました。

大学受験の際に入塾して来た女の子。当時からなかなかカワイイ子でしたが、それは純粋に容姿というより、存在自体が皆から愛される子。そして頑張り屋。頑張りすぎて、残念ながら現役では志望校に受からず、浪人時代は他の予備校へ行きましたが、合格後に「講師」として我が塾に戻ってきました。やりたいことが一杯あった子なので、ハードな大学生活を過ごしていましたが、塾講師もやり、ラジオパーソナリティも務め、編集の仕事もやってみたり、とにかく向上心の強い子でした。「大丈夫かな?」と思うほど。いろいろ悩みを聞いたり、相談に乗ったり。でも、ちゃんと自分で考えられるだろうと思って見守っていましたが、案の定。最後に選んだ仕事は「看護師」でした。いろいろ遠回りはしたけれど、ちゃんと看護学校を卒業して、立派に看護師として入職したという報告を受けていました。そして、その職場で、これまたいい旦那さんと出会ったという報告があり、彼を連れてやって来たのを本当に嬉しく思ったものでした。

45そして土曜日。
結婚式。どんな旦那さんを連れてくるのかと思っていましたが、本当に「いい人」。穏やかで、優しくて、平和で。どんなに学歴が高くても、どんなにお金持ちでも、どんなに才能があっても、「いい人」にはかなわないなぁ…と、心から思いました。内面から出て来る「信頼感」は、何物も勝てない、最強ですね。我がことのように嬉しいという結婚式も、なかなか珍しいかも知れませんね。

 

32頑張り屋なので、頑張りすぎないことを祈りますが、私達の自宅にも時々やってくるメンバーの一人。そこへ「どうぞ」と招ける旦那さんで良かったなぁと思います。そして、「塾の先生」なのに、結婚式にまで呼んで頂いて本当に嬉しいです。

しかも場所が我が母校・明治学院のすぐ裏手。そして明学で一緒になってから40歳近くまで共に塾までやった古い友人も呼ばれていましたから、そこで久々の再開。懐かしい話に花も咲く様な場所を、偶然でしょうが選んでくれたことは、これまた嬉しいこと。白金台あたりの雰囲気は懐かしかったですし、夜の明学のクリスマスイルミネーションはスゴいなぁ… 

実は、塾長は来週も教え子の結婚式のため、土曜日にお休みを頂きます。シーズンなのですかね。
今度は男の子ですが、大学時代は迷いも多かったようでなかなか連絡しにくかったようですが、それでも招待状を持ってわざわざ会いに来てくれたのは嬉しい限りです。おめでとう。

結婚式に呼んで頂けるというのは、自分の評価である様な気もします。呼んで頂ける様な人間に、自分がならなければいけないと思うのです。自分も精進せねばならないと思うのはもちろんですが、やはり教え子が立派に成長して、大人になり、子育てをしていたりすると、本当に嬉しくなります。生徒の子は、孫みたいな感覚になります(笑) いろいろ疑似体験させいて頂いているのも有り難いことです。

みんなおめでとう。明日からの活力にしたいと思います。
そして、留守を守ってくれたスタッフにも感謝します。ありがとう!

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