教育ITソリューションEXPO

15http://www.edix-expo.jp/
教育ITソリューションEXPOという催しが東京ビッグサイトで開催されています。今日から3日間連続開催。毎年のことですが、スゴイ展示会です。本日は朝からここへ行って、お勉強です。

昨年も行きましたが、毎年訪れていると、この業界の流れやこれからの動向が分かるようになってきます。教育の世界も、もうIT化の波は避けられず、塾というよりは、「中高関係者」「大学関係者」が非常に多かったように思います。

ビックリしたのは、大学生に対する「単位不足/留年対策」のシステムや、「就職内定者教育システム」などがあったこと。「そんなことまで面倒見なきゃならんのか! しかもITで!(笑)」と思いましたが、これも世の風潮なのでありましょう。

しかし、この流れ、どうしても私はIT屋さんの発想で作られた「張り子の虎」である気がしてなりません。ぶっちゃけ、教育現場ではこんなん必要かな?と思ってしまうことが多々。

K出版さんという教材会社さんが出展していましたが(私たちもよく存じ上げている会社です)、この会社が自分のところで発行しているテキストをホワイトボードにきれいに映写できるシステムを出していました。そこへタッチペンでいろいろと書き込みが出来る…

「現場って、これが欲しいんだよね…」

そういうモノなんですね。
アニメーションとか、面白い映像とか、キャラクターとか、そういうのってほとんど要らないわけです。要は、教師が授業をやりやすいように、テキストを理解させやすいように補助する役目をITが担えばいいのですが、どうも技術屋さんは「こんなこともできます!」と、技術力を徹底的にUPさせちゃうのです。そうじゃないんだよなー… 分かってねーなー… そんな思いで今日は帰ってきました。

配信系の業者さんも非常に多かったのですが、ハッキリ言って技術はどこも似たり寄ったり。別にそれはいいんですよね。配信技術なんて、ある程度使い勝手が良ければそれでいいのです。問題は「コンテンツ」です。配信するコンテンツがなければ、いくら配信技術があっても、それは無用の長物。そして、学校や塾がそのコンテンツを山ほど持っているのではないかという想定で技術開発や営業が進んでいるように思いますが、残念ながら学校や塾はそういう意味での「コンテンツ」をほとんど持っていません。

教材を利用して「教える技術屋」なのです。
だから、先生が授業を配信しろ…と思うかもしれませんが、実はベースにある教材は、教材会社のコンテンツです。だから複雑。いざ我々が授業を配信しようって言ったところで、一から授業内容を作ることは至難の業。要は、コンテンツありきの配信技術でなければならないのに、どうも配信技術で「こんなことまで出来ます、すごいでしょ!」が先行しすぎているように思います。

そうじゃないんですよね。
ITに使われちゃだめじゃないかなぁ? ITを使わないと。
そんな思いに駆られた1日でした。

ちなみに今年もVIPでご招待頂きましたが、ほぼそのメリットを活用できないでいる私です(笑)
疲れました!が、あっという間の3時間半でした…

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