勉強が「作業」になってはいけない

「勉強」が「作業」になっている人がいます。
でも、考えずに「単純作業」を繰り返しても、そもそも頭に入らないし、後々「使えない知識」にしかならないし、もちろん「学習効果」もないのですが、それをどうも分かってもらえないタイプの子がいるのです。結構な確率で。

たとえば、「英単語を書かなきゃ覚えられない」という人がいます。英単語を20回も30回も書いていて練習しているのですが、それはハッキリ言って無駄です。アルファベットの練習など必要ないのです。だって、中学生じゃないんだから(笑) こういうのはもう完全に「作業」という領域ですね。結局これで勉強しても、英単語テストで不合格になったりしますし、受かったとしても、後々使えてないことが多々あります。
「意味ないじゃーん!」(笑)

小学校の時、漢字を20回ずつ書いて覚えましたか? 私は覚えませんでした。というか、そんなことしなくても覚えられました。数回の練習はしましたけど。苦行を繰り返しても記憶の定着には役立たないことぐらい、もう脳科学で証明されているのですから、いい加減こういう勉強からは卒業した方がいいと思います。

じゃ、どうしたらいいのか。
これはですね、「視聴覚をフルに使う」というのがベストであると思います。「口でいう」「目で見る」「音声を聞く」「最後に手を動かし書いてみる」と、あらゆる感覚器官を使うことで脳の刺激を増やし、頭脳を活性化させていくことが重要なのです。

さらにいえば、「知識を印象付ける」ということも重要な方法です。最近私は「知識にタグを付ける」という言い方をしていますが、分かりますかね? 取り出しやすいように属性を決めたり、まさにタグを付けるわけです。そのために、「絵をかく」「シールを貼る」「色を塗る」なんてのは昔からある方法です。残念ながら私は「絵心」がゼロなので、悲しいかな「イラスト」や「いたずら書き」が出来ません。ですので、最近いい方法だなー!と思っているのは「シールを貼る」です。これは是非、桜学舎オリジナルの「ノートに貼るシール」を開発していきたいと思っています。楽しいですよね、こういうの。

そして、全ての学習の「意味」を考えることです。無意味な計算や無意味な知識は何一つとしてないんですね。そして使い方も分からねば意味がないわけです。どうやって使うのかが分からなければそれこそ「無駄知識」にしかなりません。

「意味」を考えながらしっかり知識を増やしましょう。
知識が増えて来ると、人は自然に「考える」ようになります。考える材料が増えますからね。
考えることが多くなれば、勉強に深みが増します。
ゆえにレベルが高くなるのです。

頭がいい人は、無駄に暗記して知識量が多い人ではありません。
様々な意味を考えながら、理解しながら、楽しく、知的好奇心や興味を持って、自然と膨大な知識が身についている人なのです。そういう人を桜学舎では育てていきたいと思っているのです。

関連記事

  1. 2つのタイプ

  2. 言われたとおりにやるという力

  3. 定期テストは出来るが実力試験は苦手という子

  4. 5分でわかる

  5. 【下町塾長会議095】議題 : 「月刊!ラジオ下町塾長会議/お悩み相談…

  6. 2016年の都立高校入試/国語/漢字問題

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

塾長ブログ

2014年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930