桜学舎の教材について

時々頂くご質問に、
「教材を見せて下さい」
「教材はどんなものを使っていますか?」
というものがあります。

純粋な興味や関心から、そのようなご質問を頂く場合もあるのですが、多くの場合、
「こんな小さな塾で、ちゃんとした教材を使っているのかしら?」
「ちゃんと独自のオリジナル教材でやっているのかしら?」
「教材力が大手塾よりも劣っているのではないかしら?」
そんな不安からご質問を頂くことが多いのではないかと感じます。特にお父様から、「大丈夫なのだろうか?」という感じで頂くケースがあるようですね。

結論から言いますと、一部の大手塾よりも教材の自在性があります。
何故なら、我々は「独立系」の、いわばフリーランス、インディペンデントの塾だから、自由なんです。

まず、一般の方々は全くご存じないと思うので、最初からご説明。
塾には、一般に流通しない「塾専用教材」というものがあります。塾で使用されるためだけに開発された、独自の教材で、出版社は大小あわせて50社近くあります。大手の会社さんの教材は、私立中高でも使用されているものもありますので、プロである我々が見れば、「ああ、あの会社のコレね…」と一発で分かります。もちろん一般書店では販売していませんし、一般の方が個人で購入されることは原則出来ません。

これらの教材の中には、大手塾の子会社(教材専門会社)が制作した教材が数多く含まれています。これらを我々も使用していますから、大手塾の方が教材が優れていて、小さな塾はショボい教材を使っているのではないか…という疑問は、実にナンセンスなのであります。教材は、某大手さんと全く同じと言っても過言じゃありません。

「大手の個別塾は、塾名が入った、オリジナルテキストを使っている…」
ということを聞いたこともありますが、実際に見せて頂くと、プロの我々はからくりが一発で分かります。我々が使っているテキストの表紙の巻き替えなんですね。中身は比べてみれば一目瞭然… ほら、同じでしょ? ということがままあります。

裏返しに言ってしまえば、我々のような零細塾に独自教材の開発など「無理」です。
それは、「時間」「費用」「手間」のあらゆる面で、無理ですし、無駄です。余計なところに労力を使わずとも、大手塾さんと全く同クオリティの素晴らしいテキストが業界には山ほどあります。それらを利用しながら、「指導」に全力を傾けて行った方が、良い結果が出ます。これは誰が考えてもこれしか答えが出ません。

ただ、A塾では、A塾の教材開発会社のテキストがメインに使用されるのは当然。B塾では、B塾系のテキストを中心に使います。自社のものですから、使用しないで他社の教材を使うわけにもいかないでしょう。しかし、フリーの我々は、この部分で「圧倒的優位性」を持っています。つまり、英語はA社、数学はB社、国語はC社とD社の組み合わせ…などと、自由自在にテキストを組み合わせて使用することが出来ます。つまり、最善だと思われる組み合わせを自由に作ることが出来るのです。

実際、中学生のテキストは、教科書準拠系がA社、標準系がB社、英単語はC社、漢字はD社…という風に、組み合わせで使っていますし、学年によっても採用を変えています。また、毎年毎年採択を変えていくことがあるので、年始に行われる大規模な教材・教具展や各教材会社が行う展示会に赴き、教材を手に取り、見本を請求して吟味し、その年のテキストを選定していきます。ココはキモなので、かなり労力を使います。

実は、高3の古文や英語の一部、中学生の漢字や中学受験生の社会・適性検査など、一部の教科では桜学舎オリジナルの教材を使っていたりします。一昨年の大学入試では、G-MARCHの大学群において、塾長が作成した冬期講習古文テキスト(収録数全10問)の中から3大学の入試で完全的中!受験した生徒が本気で焦ったと報告が来るくらいでした(笑)

しかしながら、現代文や英語などでは、近年「著作権」が厳しくなっており、実際問題、我々のようなところで一流の作家の文章を引用した問題を作成することなど、ほぼ不可能になっています。もし作っているところがあるのなら、一体どうやって著作権をクリアしているのか教えて頂きたいほどです。ですから、我々にとっては教材会社さんが作った教材が一番なわけです。

教材に関しては、質は大手塾さんなどと全く変わりがありません。
むしろ、多数の教材会社の良い教材を取り揃えているという点においては、自社出版物に制限される大手塾さんよりも優位に立っているとお考え頂けるのではないでしょうか。どうぞご心配なく。

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