PRESIDENT Onlineの記事を検証したら、いっぱい反応があってびっくりした件。

昨晩、PRESIDENT Onlineの記事を検証する記事を掲載したら、Twitterが若干にぎやかになったので、ビックリ。私の本を買って下さった方もいらして、本当にありがとうございます。

でもね、「中学受験舐めんなよ!」とか、「失礼極まりない」とか、お怒りの御仁が多数
ほらーーー!
こうなっちゃうでしょうに…
ホントに、ある方が笑ってくださってましたが、「ゆる中学受験って本の筆者が流れ弾食らってて草…」って、ホントですよ(笑)もーーー!

責任とってほしいわ(笑)

「ゆる中学受験」は、たかだか初版3000部しか出ていないマイナーな本ですが、それでも都内の書店に少し並んでいたりしますし、ネットでも買えます。最近はKindleなどでも発売されていますので、すぐにお読み頂けるかと思いますが、なにせ初めて書いた書籍ですから、足りない部分やまとまってない部分も多々。お恥ずかしいところもあるのですが、でも全力で書いたのは事実ですから、まぁ等身大の「ゆる中学受験」を提示出来たとは思いますし、「現場からは以上です!」くらいの感じでご報告は出来たんじゃないかと思っています。

PRESIDENT Onlineの記事を読んで、改めて感じたのは、「世間一般の中学受験に対するハードルが、やっぱり私達が感じているのよりも若干高いんだな…」ということでした。

スタートが高いと言うか、「ゆる受験」と言っても、麻布開成武蔵・桜蔭JG雙葉が基準での「ゆる受験」なのかしら?と思ったわけです。ならば、普連土や共立、富士見は「ゆる受験」なのかもしれませんね。男子で言えば、城北、成城、最近は本郷はちょっと上ですね。後は巣鴨あたりか?

みんな優秀だ!(笑)

著書の中でも触れていますが、桜学舎の「ゆる中学受験」は、

①首都圏模試偏差値60以下が原則
伸びちゃった場合はこの限りではない。ザックリ分けて60以上の学校の入試問題は応用問題が増える。基礎学力をしっかり定着させて、「合格点」をもらって入学できる学校が対象。基礎から少しずつ登っていく学習を続けて、無理の少ない受験を。

②習い事やスポーツなど、色々なことを「諦めないで」受験にチャレンジする
もともとこういう需要が多かったし、芸能活動をしていたり、芸術やスポーツに長けた子が、並行して受験勉強をしたいというご相談に見えることがありました。頑張り屋を応援していたところもあるんです。

③偏差値だけで学校を評価しないで、志望校LOVEで行く
どうしても、第4志望、第5志望の学校に行って、入学当初からふくれっ面をしているという子の話を聞くと、かわいそうになぁ…と思ってしまうのです。偏差値はある程度の目安で、さほど高くなくても素敵な学校は探せば結構あるものです。そういう学校へ「行く価値」を見出すのも、私達の役目かな?と思っています。

④何より、「頑張る」経験を
「ゆる受験」の記事を見ると、やはり6年生になって、準備もなしに「この辺なら受かりそうじゃない?」みたいなチャレンジをすることのように見えるのですが、上手く言えないのですが、何ともしっくり来ない感じです。それよりも、基礎的なことでもいいので、真摯に努力をした、真面目に受験勉強した、その結果合格したという経験はさせてあげたいと思っています。

こんなコンセプトで「ゆる中学受験」と言い続けてきました。大手塾で、親子で目を三角にして、叩き込み、スパルタ、そんなんじゃない受験もあるんじゃない?という提示をしたかったんですね。

受験準備期間も5、6年の2年間
最上位の学校を受けるとなると、6年生夏休み以降を「志望校対策」に充てることが多いものです。某大手では「なにがなんでも」なんてクラスが発生しますものね。

ただ、前述のように、基礎的な問題で合格点が取れる「ゆる中対象校」では、この志望校対策がさほど必要ではありません。また、応用問題、発展問題を深堀りする時間もさほど必要ないと思います。志望校対策をカットするので半年分、応用発展をカットするので半年分と考えて、大手さんが4年生からスタートして3年間の受験準備期間を設定するところを、ゆる中学受験ならば2年でも大丈夫ですよ?ということにしています。

おかげさまで本を読んでいただいて、遠方からも通ってきて頂く方が出始めました。何よりビックリなのは、千葉県から通ってきてくださる方。しかも私の実家より遠くから(笑)ありがとうございます。フツウの塾なんですけどね…

中には「首都模試60以下の受験なんて、甘々だな…」という手厳しいご意見も頂いたことがあります。

「楽な商売しやがって!」
という意識だと思うのですが、実際やってみれば分かりますが、こっちのほうが本当に大変ですし、手間がかかります。中学受験の指導は、出来る子を集めて上位校を受験させるほうが、ある程度指導のプロになってしまえば楽ちんだと思います。子どもは勝手に勉強しますからね。親御さんも一生懸命ですから、パパ塾・ママ塾まで開いて頑張りますので、やりやすい。「家でコレをやらせて下さい」が通りますから。

でもゆる中学受験の子、ましてやウチがよくお預かりする、偏差値50以下の学校を目指す子などは、そもそも学校での学習習慣が付いていなかったりするので、そのあたりからの指導になります。かなり生徒との「攻防」があるんです。

「受験レベルじゃないだろ!」
と客観的には見えるケースもありますし、同業の先輩方には、「入塾テストやって、成績で選別しないとダメだ」とも言われます。でも、どうもそれが私は出来ません。親御さんの希望もあるし、行動とは裏腹に生徒本人が私立中学を受験したいという強い意志を持っていたりしますので、やっぱり「それじゃダメだよな?」と諭して、行動を変えていくような指導もするわけです。全然楽じゃない。

すっかり「流れ弾」を食らって、まいったなぁ…という感じですが、せっかく流れ弾に当たったんですから、当たり損はしたくないものです。

ちょっとネットで反応もらったんだから、まぁいいか…とも思いますが、やっぱり何かスッキリしないなぁ…(笑)

ちなみに、私が設定した基準が「ゆる中学受験だ!」って言ってるわけじゃないので、そのあたりは誤解の無いようお願いしますね。ただ、安易にチャレンジしてみて、惨敗してきて、「こんなはずじゃなかった…」って思う方がいると気の毒だなぁと思っただけなんです。

なかなか難しい問題ですよね。
私も、あんまり過激なこと言うと、皆さんのお怒りを買ってしまう可能性もあるので、なるべく柔らかく柔らかく言うにようにしていますが、心中はお察し頂けるとありがたく思います!

※インタビュー記事「親子で疲弊しないのびのび中学受験」(マイナビ)も、よろしければご覧くださいませ!

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