ちょっと今日は怒ってます

ちょっと今日は怒ってます。

この際なのではっきり言っておきたくて、これを記しています。

最近、桜学舎を辞める子が何人か出ました。それは「塾を辞めようと思います」と言ってきた子もいますし、「やめた方がいいので手続きして下さい」と言った子もいます。いずれにせよ、何人かの生徒がやめていくことになりました。

今年はこれまでも色々な理由で退会した子が多い年でした。私自身、かつて経験したことがないほどの生徒が退会しました。理由は、引っ越しや転校、私立中進学後のケアがしっかりしているので一度退会など、納得のいくもの・仕方のないものが多かったです。

桜学舎は、どんな場合でもお引き留めは一切しません。なんだか、引き止めて欲しいみたいな「退塾を考えている」予告が来ることも何度かあったのですが、私もそういう「聞かせ」は気に入らないので、その言葉が出た段階で退塾届を印刷します(笑)署名捺印で終わるように準備します。

もちろんですよ、こちらが何かしでかしてしまったり、例えば指導上の問題があって成績が伸びる訳が無いことをしてしまったとか(たとえば全然違う範囲を学習させていたとか)、そういう不手際があったのならば、こちらが見切りを付けられるのも仕方のないことです。

しかし、中には正直なところ、納得のいかないことが重なっていて、「それを塾に言うのは無理筋でしょう?」と、改めて言っておきたいこともいくつかあったので、今回ここで記事にしました。

というか、今後こういうことで本当に煩わしさを感じたくないし、そもそもそういう塾ではなかったので、本当に私もこの1年近く、かつて感じたことのないストレスを感じてきました。ですので、一度記しておきます。

①宿題をやってこないのなら、塾はやめて下さい。

あらゆる場面で言っていますが、塾の授業は「診察」です。もしくは「定期検診」です。ただ、お医者様が診察しただけで病気は治らないでしょう? 宿題は「薬」です。言われた通りに、適量を飲む。用量用法を守って飲んで、次の診察に来るのが当たり前です。薬を飲まないのに「治りません」と言われても、治るわけがないですよね。

宿題もやらない。授業にも遅刻する、やる気もなくダラダラする、叱られてもハイハイみたいな流し方をして改善する気配もない、それで成績が悪いと言われても、これは「塾の仕事の範囲を逸脱しています」ので無理です。これはご家庭の躾の問題。少なくとも宿題をやることもなく、平気で忘れてくるようであれば、もう責任は取れないので、やめて頂くことにしたいと思います。(そもそも宿題3回連続忘れは無条件退塾ルールだったのですが、それでもかなり甘く見てきました。でも、もう我慢の限界です。)

②塾のある日・時間に、予定を入れないでください

どうしようもない事情で塾を休まねばならない場合の救済策として、振替授業の制度を維持してきました。前日までにご連絡頂いたものは原則100%振替をお受けしていましたが、これはあくまで「性善説」に基づいた制度でした。

しかし、近年、「予定が入ったんで、振り替えて下さい」みたいな振替依頼が続出。正直なところ、振替授業の設定で職員の業務が終わってしまうほどの量の振替依頼が来ています。1日に30通以上のやりとりがある日もあって、これは職員が疲弊します。以前はこんなことはありませんでしたが、聞けば「遊びに行く予定が入った」「家族で出かける」「◯◯の打ち上げ」、しまいには「宿題が終わってないので振替」みたいなものまでありました。しかも親御さんから!

どちらが優先なんでしょうか? 「塾は振替してもらえるから、他を優先」というのが明らかなものもかなりあります。しかし、原則、お約束していた時間に講師を手配して、次の宿題のペースも考えての予定だったわけで、あくまでその欠席は「キャンセル」です。キャンセルに対して、よんどころ無い事情であった場合の救済策を用意していたのですから、あくまでサービスだったわけです。

これはお子さんにとってもよくないことです。予定は変えてもらえばいいとなれば、次のタイミングまでに宿題を間に合わせたり、復習をしたりなんてしません。振替授業はその生徒も常に「転校生」みたいなものですから、いつもとは違う時間に、違う生徒と、違う先生に習うわけです。あくまで「補習」ですから、ここは理解しておかないと。

加えて、一緒に学ぶ生徒に対しても迷惑です。自分の時間に転校生が割り込んでくるのですから、いつもとは違うペースになりますし、その子がまた宿題をやってないとか何だとかになれば、またペースを乱されます。振替授業なのだからと、しっかり下準備してくるくらいの子であればいいのですが、たいていそういう子は「振替だから宿題わかんない」「え?やってなーい」みたいになるわけです。この虚無感…

2023年2月までは今年度なので、ルール変更はしませんが、年明けに2023年度の改定を発表します。塾内のルールについては、大きな変更を予定しています。「結局、こういうことにせざるを得ないか…」と、ルールを極力減らしたい私個人としては、本当に嫌で嫌でたまりませんが、もうこれだけの人数を一人一人お説教するわけにはいきませんので、ルール化します。というか、「予定入れんなよ!」ということだと思います。

だって。真面目に頑張っている子が可哀想過ぎます。成績が悪いとかじゃないのです。真面目にやっている子を守るために、いい加減な態度の子は受け入れないという姿勢を改めて表明することにします。そのルール策定です。

③家で勉強しないんですけど、何とかして下さい?

家庭学習を何もしていないので何とかして下さい、みたいな言われ方をしたことも、今年ありました。びっくりしました。マンスリーでご報告していたものも、あまりに手間がかかりすぎるので、それならばとデイリーにしました。毎回コメントつけるわけにはいかないので月一ではありますが、毎回進度と宿題はお送りしています。

宿題をやってこなければ、必ずお説教があります。重要性も説いています。あまりに続けば塾長呼び出しもあります。やり方も教えていますし、指示も出しています。それでも宿題をやらない子がいました。その昔、「オレ、宿題やらない派!」と宣言して、私にこっぴどく叱られた子がいましたが(笑)、今年は本当にその当たり年。

もちろん9割の子は真面目にやってきています。これは大前提。成績も伸ばしていますし、塾が楽しくて来ている子も多いものです。が、やる気がないとか、ダラダラしているとか、家でYouTubeとゲームばかりしているとかについては、親御さんへのアドバイスや、生徒へのお説教は出来ますが、こればっかりは「ご家庭の躾の問題」です。

そもそも塾に限らず、学校でもどこでも自宅の外で勉強に行くときには、「先生の言うことを聞いて、よく学んできなさいよ!」としっかり教え込んで外へ出すものです。私の立場で言うべきことじゃないと言われればその通りかもしれませんが、そういう消費者的態度で子どもを外に出しているから勉強が出来るようにならないんですよ!と言いたくなる場面も多々あります。

「お宅のお子さん、外でこんな態度ですよ?」と録画して見せて差し上げたいことも、この1年何度かありました。もちろんそういう子はもうとっくにやめて桜学舎にはいませんし、どこかで改心して頑張っていてくれればいいのですが、とにかく急に反抗期が来てやらなくなるとか、ひたすらサボるとか、そういうことも目立ちました。最大限、私たちもやれることはやっていますが、週1回とか2回のわずかな授業時間でできることは限られます。それは塾ではあくまでオプションというか、プラスアルファのサービスにすぎません。

④塾に丸投げは無理です(特に中学受験)

そもそも、大きい塾でも小さい塾でも、どこかに預けて丸投げしておけば、自動でやっといてくれるなんて塾はありません。あなたのお子さんを育ててくれる塾はないってことです。特に中学受験はそう。幼い子に負荷をかけているわけですから、予定通りには動かないし、思った通りにはならないことがたくさんあります。

そもそも5年生からのスロースタートで始めている受験であること、転塾してきた子については、その時点でペースが狂っていること、メンタル面で何かしら抱えている可能性があること、そういうことも含めているのですから、親御さんも考え方を改めたり、知識を得たり、またウチのやり方を守ったりする必要があります。ですから丸投げは無理。ちゃんと親御さんも関わりながら、一緒に進めていく必要があります。勉強内容にまで口を出さなくてもいいとは言っていますが、やはり親御さんの寄り添いが必要な子は多いものです。

特に、ご自分に心得がある親御さんは、桜学舎にいながら、大手ペースで進めようとしたり、勝手に志望校対策を始めてしまったりするケースが時々あります。その時点で、塾で生徒に言っていることと親御さんが言っていることに乖離があるのですから、もうそれは大混乱しますね。

そういう親御さんのために、「ゆる中学受験コミュニティ」で、受験情報や親子の対峙方法などのセミナーを毎月オンラインで行っています。見逃し配信のためのアーカイブ動画も上げています。そういう部分も受け取っていただけないケースは時々ありますが、やっぱり昨春の入試でも、毎回参考にして頂いた方が好成績を納めているのも事実です。

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桜学舎は、今まで細かく、手厚く、ケアをし過ぎてきたとも反省しています。生徒が10分連絡なしに来なかったら、家に電話連絡をするということまでしていました。1997年の開校以来、このルールはいまだ健在です。しかし、来年度からはやめます

講師の負担が大き過ぎます。10分経った頃、「誰ちゃんが来ませんが、何か連絡ありましたか?」という社内確認をしますが、これも授業中にせざるを得ません。そして授業中の子を問題演習させる間にご自宅に電話をする、すると「忘れてました!」みたいなことがあるわけです。「毎週、この日のこの時間じゃん!」と突っ込みたくなりますが、30分遅刻とかで生徒が来れば、やはり残り20分でできることを考えて、できるだけのことをしてあげようということになります。やっぱり、真面目にやっている子が可哀想ですね。

桜学舎の講師も律儀なので、本当にきちんと電話します。電話中に「今来ました!」なんてことも多々。

最近、桜学舎の優秀な講師たちに、その優秀さを生かす仕事を与えていないという切なさがあります。そんなことが講師の仕事じゃないよな…と。いい授業とか、楽しい学びとか、そういうことで能力を発揮させたいのに、塾に遅刻するとか、宿題をやらせるとか… せめてちゃんと来いと。

生徒が40人とか50人だった頃は、とてもうまく回っていたシステムでした。でも。それは親切すぎたのかもしれません。生徒を甘やかしていたのかもしれません。なので来年度は廃止します。遅刻は遅刻。欠席は欠席です。その管理はコミルの出欠管理で出来るのですから。

不登校の生徒も激増。すでにやめていった子も含め、現在絶賛不登校中の子も含め、2桁は私の塾経験上でも初めてです。そんなに不登校になり、そんなに家にいるのか… それでも塾に来て頑張っている子もいれば、学校も行かず、塾にも来れなくなっている子もいます。コロナ禍の悪影響はこんなところまで。家にいるというのは、ストレスフルなんですよね。そして滅入ってきます。

私学の退学も何件か。その相談も本当に大変でした。
通信制高校の生徒のケアも。

今後、代替で生徒の学習を自己管理させるシステムやその作業を管理する方法を開発し、運用する予定があります。新年度からスタートできるように準備をしています。

いろいろ言いましたが、とにかく9割の子は真面目に頑張っています。昨日も、某私立中の子が総合でクラス4位に入り込んだと成績表を見せてくれました。学年2位をキープしている子や、生徒会長を務める子、もちろん部活に一生懸命になりながらも塾を続けて頑張っている子もたくさんいます。

たとえば、現時点での成績が悪くたっていいわけです。成績が悪いから塾に来るという側面もあるでしょうから。

やる気がなくてもいいでしょう。やっていくうちに少しずつ出てくることもあるでしょうから。

でも、やるべきことはやらせる。
最低限でも、遅刻しないできちんと来させるとか、授業中はきちんと勉強するように言い聞かせるとか、サボったりズルをしたりしないように諭す、というのは、どう考えても塾の守備範囲を超えています(今までそこまでやってきたから、それが当たり前だと思われてしまった可能性も高いです)

私も、「勝手に欠席するな」とか、「姿勢を整えろ」とか、「目が近い!」とか、何を指導しているんだろうなぁ?と自分で疑問に思うことがあります。

以上の塾長の嘆き。赤裸々に書いてしまいましたが、どうぞ、どうぞ、諸点おくみとりの上、塾生、そしてこれから新しく桜学舎にお問い合わせいただく方々も、あらかじめご理解頂いた上で、有意義に通塾をして頂ければと思います。

塾長は、2022年、かなり無理をし過ぎました。
少し、自分の守備範囲外というか、いままであり得なかった出来事への対処で(生徒対応・保護者対応だけでなく、広い意味で)、少々疲弊しました。

新年度は、それらを一気に解消することも含めて、過去最大の改変を予定しています。発表は1月中旬です。手も打ってあります。あとは中身の作成が間に合うかだけです。ご期待ください。

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