子どものいない夫婦には身に沁みる悲しみ

予めお断りしておきますが、政治的意図は一切ありません。政治的な色は出したくもないし、自身が本気で取り組むことがない限り(つまり無いってこと)、政治に関わりたくもありません。だからあくまで情緒的な問題としてこれは書きますね。

安倍晋三元首相が凶弾に倒れました。衷心よりお悔やみ申し上げます。

安倍夫妻は、政治的な面についてはひとまず置いておいて、「子どものいない夫婦」としてとてもわかる部分がありました。これはね、どう申し上げていいのかわかりませんが、分かるんです。気楽でいい分、不安もあったり、悲哀もあったり。なんかちょっと胸がキュッとする部分があるんです。

ウチも子どもがいない夫婦です。以前は「先生は子どもがいないから分からないでしょうけど…」と言われたこともありますし、若い女性に何度か同じようなことを言われたこともあります。塾の先生、結構スゴイ経験してるんですよ(笑)

じゃぁね。
子どもに恵まれなかった夫婦の気持ちは分かるんですかね?って。子育てしてるから偉いってマウントとられたことも一度や二度ではありませんが、子どもがいない側の気持ちは分かりませんよね? 一時期「独身税」の導入なんて言われたこともありましたが、お相手に恵まれない上に税を搾り取られるなんて地獄ですよね(笑) 酷い話だと憤った記憶があります。

安倍元首相。昭恵さんにぞっこんで結婚したと報じられていました。きっと、世界が敵に回っても、家に帰れば昭恵さんがいる、そう思えたからこそ、あの大仕事を外でできたのでしょうね。夫婦の時間こそが大きな原動力だったのでしょう。2人しかいない家族ですから。そしてかけがえのないパートナーですから。

安倍元首相。政界を引退したら映画監督をやってみたかったのですと。夫婦の時間は映画を見て、俺ならこう撮るとか、ああしたいとか語っていたのだとか。仕事が終わって、引退して、それからが人生の「収穫期」だったのに…

実は昭恵さんとは繋がりがありました。教え子が彼女のお店で働いていて、今度会いに行こうなんて言っていたところでした。とても不思議な魅力のある方で、敵味方関係なくすべての人を包み込んでしまうような方なんだとか。そういえば、以前もネットで、敵方の活動家と笑顔で写真に写る姿が流れていましたね。かえって活動家のほうが戸惑った笑顔(笑) そういう方なんだそうです。知らんけど(笑)

政治家としての功績とか信条とかはさておき、仕事中に「殺される」なんて、この国ではめったに考えられることではありませんから衝撃的ですし、何よりかけがえのないパートナー、たった一人のパートナーを失ってしまった昭恵さんの悲しみは、私の胸にホントに沁みます。私だったらしんどいなぁ… 妻も、私がいなくなったら大変だろうなぁと思います。お互いに依存度は高いし、子どもがいない分、仕事がひと段落したらゆっくり二人で暮らす時間を持つ、これが私たちも人生の収穫期になるでしょう。それをあんなことで奪われてしまうなんて…

政治家ですし、テレビの中の人です。雲の上の存在なので、今までは全然リアルな存在じゃありませんでした。でも、今回の事件で、本当に泣けてきました。ひどいと。

そして驚きました。こんなに献花の列が出来た元首相も記憶にないですし、世界から弔電がすぐに出た、あのプーチンですら弔電を打ったという事実を、国民の、世界の評価をもう一度ちゃんと見直したほうがいいのかもしれませんね。

マスコミ学科出身の私は常に生徒に「批判精神を持って物事を見ろ」「真実は何かを確かめろ」と教えています。私の高校時代の恩師の受け売りです。

裏側まで考える。多方面から物事を見る。裏があったら表がある。前後左右、いろいろなものの見方がある。何が真実かを考える力が必要です。

結論や、私の意見は言わないことにしています。それぞれが考えてくれるためには、大人の誘導や個人的な思想は入れてはいけないと思っています。だから、情緒的な点のみで、ただ切ないと。そして昭恵さんの心痛、いかばかりかと。そういう意味で、決して許してはならない事件であります。ましてや社会情勢や、政治体制が悪いといった欺瞞は断固許すまじです。

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