「発達障害」は学校から生まれる(東洋経済オンライン)

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2006年に発達障害の児童数は7000人余りだったけれども、2019年には7万人を超えたのだそうです。

確かに、ウチの生徒でも、小学生の3人に1人くらいは何らかの問題があると言われて、台東区であれば生涯学習センターのところにある何とか室に行って検査を受けてこいと言われ、6枚くらいのインクジェットプリンターで出力された用紙をもらってきて、「グレー」って言われて帰ってくるという「儀式」を受けています。

何だこれ?
またか?

と思っていましたが、やっぱりこういうことだったんだなぁ…と思います。

桜学舎はとっても「無防備」な塾なので、ついつい色々問題がありますといわれる子でも、「塾のルールが守れて、塾に来たいと思うならいいよ!」と言ってしまう癖があります(笑)

もしかしたら、「面倒だな…」と思ってしまう塾には受け入れてもらえないかもしれない子も、うちでは楽しく通ってきています。だからって、専門で募集しているわけでもなく、また何とか潜り込んでしまえば何とかなるといった類でもありません。あくまでこっちのスタンスは変わらないですけど、それでよければ?ということなのです。

今年、中学時代に特別支援学級にいた子が高校を卒業します。高校は都立高校普通科に行きました。今年特別支援学級にいた子も、無事高校に進学しました。グレーだの何だのと言われていた子も、ひとまず皆、中学受験で私立中学に進学しました。

もちろん、その先でキツくなって方向転換をした子もいます。正直、専門家ですら先々どうなるかなんてわからない世界。でも、一つわかっていることは「子どもも自然成長する」ということ。だから、その時々で判断して、その時取り得る最善のことをしてあげるしかないのだと思います。

大人になって、「いったいアレは何だったんだろうね?」と振り返ることが出来る子もいれば、なかなか克服できずに苦しい思いをする子もいます。でも、それは我々じゃ分かりません。専門の偉い先生でもハズしてくるような世界なのですからね。

だからこそ、10歳そこそこの子に「手帳を取れ」などという人をなかなか信用できませんし、でも無責任に自分の手に負えない子の面倒を見るなんてことも出来ません。難しい…

「先生が、そういう子のための私立学校を作ってくださいよ…」

とお世辞とも何とも言えないことを言われたことがありますが、もしかするとそれがその方の心の叫びだったのかなぁ…とも思います。親御さんも苦しいでしょうし、特にお腹を痛めて産んだお母さんの責任感・自責の念は、聞いているだけで心が締め付けられるほどの時があります。

今や、どの学校も進学実績を売りに、少しでも学力優秀な生徒を集めようとしています。それこそが学校生き残りの切り札だと思っています。しかし、私は違うと思います。もうその手法は、ドラゴン桜で終わっていると。

困っている人がいるところに商機(という言い方はエグくて申し訳ない!)あり。
やっぱり、軽度の発達障害と言われる子たちが、あたたかく受け入れられて、普通教育をゆっくり受けられて、さまざまな経験を普通学級のこと同じように受けられて、ゆっくりとした成長を長い目で見ていてくれる学校。偏差値偏差値と騒がず、進学進学と急かすことなく、一部に出来ないことがある子たちでもゆっくり待ってくれる学校。

そんな学校がこれからは必要なのではないかと思います。「多様化」とはそういうことじゃないかと思うのですよね。

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