今の選択が将来を大きく分ける

塾長、お休みを頂きますと宣言して、1晩だけでしたが東京を離れました。

20連勤。まぁ、私なんて勝手に働いているわけですし、こんな生活はもう20年以上やってるのですから、誰が悪いわけでもなく、誰に遠慮があるわけでも、誰にやらされているわけでもないので、どうぞご勝手に!なんですけど、それでも社内行事や新教室の開校、それに面談シーズンが重なったり、そこへ取材がいくつも飛び込んできたりと、それなりにいくつかの偶然が重なって、こんな事になってしまいました。

よく考えると、普通に会社勤めをされている方が1ヶ月無休で働いたくらいのペースだったんですね。だいたい1ヶ月9休くらいが平均ペースだと思いますので。そりゃしんどいわ、53歳(笑)

千葉県で育った私は、疲れたり気分転換をしたくなると海を見たくなります。決して海辺の街で生まれ育ったというわけでもないのですが(いや、幕張は海辺の街といえば海辺の街か…)、潮風に吹かれて育ったというのもあって、海の香がする場所が非常に落ち着きます。どちらかというと千鳥が鳴く干潟みたいなところが原風景なのですが、まぁ何でも海の近くに行ってぼーっとするのが一番スッキリします。

それを分かっていてくれる妻が、今回は銚子に宿を取ってくれておいたので、正直行きはグダグダで体を引きずるように特急しおさい号に乗りました。旅行に出ても結局PCは持って出るわけで(笑)、まあ気分が違う時に片付けてしまったほうがいいこともあるし、精神的にはそっちのほうが良かったりもするので。

「旅先まで仕事のこと考えたくない、話したくもない!」
などという妻ではないのは、お互い事業者としてやってきた人間だからかも知れません。
「そういうもんだよ」
と言ってくれるので感謝。

さて。ご覧のような海を眺めてきたわけですが、あいにく2日目は暴風雨みたいな状況(笑)でもいいんです。

ただ。
海を見ていると、いっつも思うことがあります。

船は角度を間違えて進むと、とんでもないところについてしまうよなぁ…という話。
この海の向こうは完璧なまでにアメリカなんですが(笑)、今ココで進む方角を10°、20°間違っても大した誤差にはなりません。沖合100メートルとか、500メートル、1キロ程度なら、間違いに気づいたらすぐに修正して正しい方向に復帰することが出来ます。

しかし、そのまま進み続けると、北アメリカに行こうと思っていたのに南アメリカに着いてしまうくらいの差が出来ます。こうなると復帰は厳しい。つまり、最初の誤差は小さいのものの、見て見ぬ振りをして放置しておくと、取り返しのつかない差になるってことです。

人生って、結構そんなものなのかなぁと感じる時があります。
私もかつていくつもの分かれ道がありました。
一番大きかったのはやっぱり「勤め人」になるか「事業主」になるかの選択だったんだろうと思います。時に30歳。以来、人様にお給料を頂くことなく生きてきました。20年以上たった今。正直、北アメリカを目指していたのに南アメリカに着いちゃった感じです(笑)

「こんなはずじゃなかったんだけどなぁ…」
「こういう想定は無かったんだけどなぁ…」

って今でも思います。常に10年ほどの遠回りをして生きていますし、ノンビリ生きてる人生だったので、こんなに日々キューキューに切羽詰まって生きている人生は想定していなかったのですが、ここ10年くらいは必死で走っている感じ。どうも若い頃に思い描いた通りとはなっていません。まぁ、何とか生きていられるのはありがたいことですが、やっぱりココは南アメリカだよなぁ…と(笑)

まあおかげさまで、それはそれで自分のミッションを見つけて頑張っているのでいいんだと思いますが、計画的に物事を進めている方や人生を俯瞰してみている方は本当に尊敬します。

子どもたちにも事あるごとにお話しするんです。
「今の選択を甘く見るな」と。
今の選択が将来の大差を生むことになると。勉強については私も「経験者は語る」で、本当に苦労しました。英語が重要だと言われ続けてきましたが、日々の努力はできなかった私なので、英語脳には結局なれませんでした。大人になってその「積み重ね」が重要だと身にしみて感じ、以来仕事では「積み重ね」をコツコツとやってきましたが、やっぱり若い頃の経験不足や仕事に対する考え方の違いなどで苦労しましたし、小さな選択、小さな違いが後々大きなものになるということを深く実感することが数々あります。

もちろん仕事の上でも、「あの時こうしていれば…」「あの時もっと今のような経験があったら…」と悔やまれることは多々あります。日々後悔と反省の上に立って前に進もうとしています(笑)

海を見ると、いっつもこんなことを考えます。
好き勝手に生きてきたことを反省します(笑)
その上で、「さ、東京戻って仕事しよ!」と思います。

銚子は東京より2℃ほど暖かく、素晴らしい気候。夏は涼しいそうです。いいなぁ… 都心の冬は寒さが身に沁みます。

「銚子で暮らしたらいいじゃないか…」

と思いましたが、やっぱり私には無理でしょうね(笑)私は所詮都会のネズミです。

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